デュッセルドルフで有名なビールといえばアルトビールです。
一昨年はビールサファリと題する、アルトビール醸造所を巡るイベントを催行しましたので、今回はキリンヨーロッパさんのご協力で日本のビールとの比較勉強会を企画しました。
一日目は通常、一般に公開されていないデュッセルドルフのアルトビールの老舗シューマッハ醸造所で、ビールの製造過程を見学させてもらいました。アルトと言う名前は、その醸造の仕方が昔からのやり方であることから、古いという意味のドイツ語が付けられています。そのやり方はつまり、上面発酵です。樽の洗浄から始まり、製麦、仕込み、濾過過程の見学の後に、実際に発酵中の若いビールを見ることが出来ました。シューマッハでは、熟成の為の容器には蓋がついておらず、酵母菌が上の方に固まって浮いている所が見えました。今、アルトビールが出来上がりつつあるのを目の当たりにした後に、実際に飲んだアルトビールの美味しかったこと!!参加者の皆様が、熱心に耳を傾けて、活発にご質問くださった事に心から感謝致します。
二日目は日本クラブの多目的ホールにて醸造の専門家であるキリンヨーロッパの近藤氏による講義と試飲会を催しました。
参加申込がほぼ満席になる大盛況の中、キリンビールから運び込まれたビールサーバーと比較試飲の為に用意したシューマッハとウーリゲのビールの為のグラスがテーブルの上に並び、皆さんワクワクで講座が始まりました。 スライドを多用して難しい発酵の事なども、わかりやすく説明頂いたので頷く事も度々でした。ビールの歴史から始まり世界各国のビール事情や、醸造方法の違いや味などの説明も大変面白いものでしたし、キリンヨーロッパのビールはドイツのビール法にのっとり、ミュンヘンの醸造所の協力で作られている事なども初めて知りました。美味しいキリンビールがドイツで飲めるのも、ドイツとの協力あっての事と感謝です。今回シューマッハとキリンビール講座、両イベントにご参加くださった方や、都合がつかずに片方だけの参加をとても残念に思ってくださった方など、イベントを企画した文化部としては大変嬉しい時間となりました
文化部ボランティア ホンベルク/山崎