日本商工会議所だより

5月21日(金)ラインバーン車両内展示 オープニングセレモニー ~日独160周年を記念して~

デュッセルドルフ日本商工会議所は日独交流160周年を記念し、コロナ禍のなか一人でも多くの市民の方々に日独の経済交流の歴史を知ってもらおうと、デュッセルドルフ市内を走行するラインバーンの車両内に特別展示を行うこととしました。5月21日のオープニングセレモニーでは、デュッセルドルフ市長Keller氏、ラインバーン社取締役社長Klar氏、在デュッセルドルフ日本国総領事館 岩間総領事、及び当会議所会頭奥村に参加頂き、特別仕様の車両を前に鏡開きを行いました(写真1ご参照)。車両内には、1860年代から近年までの日独経済交流の歴史、デュッセルドルフに日系企業が集中してきた経緯等が写真付きのドイツ語説明文によって紹介されています(写真2ご参照)。当地に在留する日本人として、160年の交流の歴史に思いを馳せ、両国の関係がゆるぎないものであると実感いただく機会になれば幸いです。またドイツの若い世代の方々には、アニメ、マンガなどのコンテンツから日本を知るきっかけは多くあったかと思われますが、歴史ある両国の強い経済関係を改めて肌身に感じられる企画となることを期待しています。この車両は5月22日から今年末まで、Wehrhahn線のU71、U72、U73、U83で毎日交互に運行される予定です。

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*写真1 ©Rheinbahn

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*写真2 ©Rheinbahn

5月27日(木)開催 日独経済シンポジウム

毎年日本デーの一環として開催される日独経済シンポジウム、今回は2年ぶりとなりましたが、初のオンライン形式での開催となり、ライブストリーミング配信にて多くの方々にご参加いただきました。『革新的な運輸・ロジスティック ~ニューノーマルとサスティナビリティを見据えて』と題して、ポストコロナの時代に、より環境に配慮したロジスティックと運輸の発展と応用について、専門家の方々の貴重なご意見を聞くことができました。各講演者は所属する企業、団体毎に異なる視点から、例えば 1)物流にブロックチェーン技術を応用する、2)最新のPicking Robotを導入、高速に分配し、箱の中身に適した外包で瞬時に梱包する、3)鉄道貨物を運搬方法の代替案ではなく、今後は選択肢のひとつとすることでこれまでより抑えた輸送費やCo2排出量で、貨物をドイツからアジアまで送り届ける、4)パッケージングそのものをサスティナブルとする、5)次世代の船舶用燃料としてアンモニアにフォーカスして研究をする等、企業・団体の研究・開発状況、実施事例を具体的に説明されました。シンポジウムはいつものとおり基調講演、ケーススタディ、パネルディスカッションの3部構成でしたが、基調講演者、ケーススタディ発表者の一部は会場であるCCDスタジオの壇上から、また残りの方は日本やドイツの他の都市からのオンラインでのご登壇となり、加えて同時通訳やスポンサー動画・広告画面も入るため、大変複雑な運営を強いられたものの、途中で画面が途切れることなく無事に終了し、主催者一同ほっと胸を撫でおろしました。

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*日独経済シンポジウム ©JIHK