「平凡」
前回の第150号(2018年10月)に続き今回は第160号と、10号ぶりの担当が再び節目となりました。
最近、「10年に一度」、「100年に一度」など、「特別さ」を強調した、このような表現を頻繁に聞くようになった気がします。「10年に一度の逸材」、「10年に一度の台風」、「100年に一度の大地震」など。あまり頻繁に使うと言葉の重みがなくなってしまう気がしますが、現在のパンデミックが、せめて本当に「100年に一度」であって欲しいと願うばかりです。
2020年も早、折り返しとなりますが、2021年はどのような年になるのでしょうか。前回、「毎年のように欧州諸国と150周年が目白押し」と書きましたが、2021年は日独交流160周年だそうです。2011年の日独交流150周年は東日本大震災の年でした。現在のパンデミックが一刻も早く終息し、160周年の各種記念イベント、また1年遅れの東京オリンピックが当然のように開催される、「平凡」で平和な2021年であってほしいと心から願っています。
編集委員 武井 裕次郎