ご 挨 拶

デュッセルドルフ日本人学校

                                         理事長 村田 一成

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皆さんこんにちは。

本年8月より嶋津前理事長の後任としてデュッセルドルフ日本人学校の理事長を務めることになりました村田一成と申します。平素よりデュッセルドルフ日本人学校に多大なご支援を賜り、誠に有難うございます。日本人会報の誌面をお借りしてご挨拶を申し上げます。

私は2017年4月にデュッセルドルフに着任致しました。以前欧州他国に赴任したこともあり、デュッセルドルフにはたびたび来ておりましたが、実際に住んでみて、程良い大きさで、生活するのにとても便利な街だと改めて感じました。日本人の方々も多く、安心して住める特別な街だと思います。その街にあるデュッセルドルフ日本人学校は1971年の開校以来、多くの生徒、児童の皆さんが学ばれ欧州を代表する歴史ある日本人学校として現在に至っています。10月1日現在で、全日校小学部360名、中学部107名、補習校小学部168名、中学部43名、総計678名の生徒、児童が元気に学んでおります。これも、在デュッセルドルフ日本国総領事館、デュッセルドルフ日本商工会議所、デュッセルドルフ日本クラブをはじめとする日本人社会、そしてノルトライン・ヴェストファーレン州、デュッセルドルフ市、近隣、地域の皆様からの長きに渡る温かいご支援、ご尽力の賜物であると思います。心から感謝申し上げます。

さて、私事で大変恐縮ではございますが、日本人学校には個人的にも大変お世話になった思い出がございますので、少しお話しさせて頂きます。娘はパリの日本人学校に入学後1年足らずで帰国、その後小学校の2年から中学校の1年時まで日本で教育を受けました。その後再び転勤によりブラジルのサンパウロ日本人学校に転入しました。中学2年での海外への転校は年齢的なこともあり、本人は大きな不安を感じていたと思われます。その折は親としても少し悩ましく感じる状況でした。

しかし、広々とした敷地の緑溢れる学校と、そこで出会えたとてもユニークで愛情溢れる先生方、新しい学友たちのお陰で、娘にはあっという間に目の輝きが戻り、溌溂とした中学生時代を過ごすことが出来ました。その後も元気にサンパウロ、ミシガンでの高校生活を経て帰国、日本の大学で学び、今は社会人1年生です。サンパウロ日本人学校での先生方や生徒さんたちとの出会いが今の彼女の礎となり、大きな心の財産になっていると思います。

副理事として2年務めさせて頂いている間に、デュッセルドルフ日本人学校にも校長先生をはじめとして、高い志を持った素晴らしい先生方が沢山いらっしゃること、そして生徒たちが「主体的、対話的に学ぶ」ことが出来るよう、日々工夫を凝らしてくださっていることを実感致しました。このような学校で学べる生徒、児童の皆さんにはかけがえのない経験になることと思います。先生方、職員の皆様、事務局長、そして副理事長の皆様と共に、良き伝統を引き継ぎながら、更に良い学校になるよう努力して参りますので、今後ともご指導、ご支援、ご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。