日本デ-2019 特集

デュッセルドルフ日本デ-2019

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今年の「日本デー(Japan Tag)」 も良いお天気のもと成功裏に開催されました。
ピンクバルトNRW州大臣、ガイゼル市長に加え、デュッセルドルフ市と姉妹提携を締結した千葉県の森田健作知事の参加も得て大いに盛り上がりました。私を含む世代の大スターだった森田知事の来訪に興奮を覚えましたが、やはり、日本デーの真の主役は300人を超える多くのボランティアの方々をはじめとするご参加者、関係者の方々であり、皆さまの真摯な姿勢と熱心なご活躍が日本デーそのものであり、それが来訪者の共感と感心を掴んでいることにあらためて感動致しました。
日本デー実行委員会、NRW州、デュッセルドルフ市、日本総領事館、日本商工会議所、日本人学校、ご参加企業、団体、当クラブの関係者の方々、そしてご参加頂いた多くのボランティアの方々の多大なご尽力に心からお礼を申上げます。
第18回目となった日本デーは、約60万人もの来訪者を集める欧州最大の日本文化イベントとしてデュッセルドルフの代表的行事として定着していますが、皆さまの心のこもった素晴らしいパフォーマンス、イベント、ワークショップや花火が多くの来訪者の共鳴と感動をよんできた、その積み重ねの賜物であると思います。
日本クラブは今後とも、良き市民として当地で根付いてきた皆さまのアイデンティティーを一層際立たせる様な活動を志向して、皆さまのご支援とご指導を仰ぎつつ皆さまと一緒に進んでゆきたいと思います。引続きよろしくお願い致します。
皆さま方、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。

日本クラブ会長 山口徹

 

文化紹介 

<書道テント> 

日本デーで書道テントに来られる方々には、漢字はどんな風に見えているのでしょうか?私達日本人が、アラビア語やヒンズー語を見る時のような感じでしょうか?テントに貼ってある、絵からできた漢字を見て、関心している方がいました。木が二つで林、木が三つで森…へえーおもしろい!僕は中国語を習っているけど、あそこにあるのは同じだな、とお友達に説明する高校生ぐらいの男の子。僕はタイから来たんだけれど、日本が大好きという男性も。書き手の方が書いていらっしゃるところを、ぜひ、ビデオに収めたいという方を含め、筆を持つ手元を写真に撮る方も後を経ちませんでした。今年、18名の書き手さんが書いてくださった数はおよそ1000枚弱となりました。そして、その書き手の方々を支えてくださった14名の後方支援。皆様のおかげで、今年もまたたくさんの方達に、書道という日本文化に触れていただく事が出来ました。心より御礼申し上げます。

文化部ボランティア ホンベルグ

 

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<着付け>

軽い気持ちで着物の着付けを習い始めた昨年、何でも経験が大事と思って初めて日本デーの着物テントのボランティアに参加しました。そのとき、毎年このテントに写真を撮りに訪ねてくるというお客さんや、暑くても長い列に並んで着付けを待っているお客さんたちを見て、その関心の高さに本当に驚かされました。そしてベテランの方々の華麗な着付け仕事をみて、さらに刺激をもらいました。この一年自分なりに経験を積んで臨んだ今年、少しはお役に立てるようになったかなと思います。着物テントボランティアに参加して一番の収穫は、同じように着物好き!という仲間と知り合えることです。年齢関係なく、国籍関係なく、幅広い世代の方々と大好きな着物についてあれこれ話が尽きない。今までにはなかった人間関係が広がって、人生がちょっぴり豊かになった気がします。そしてボランティアを終えて最後、日本の芸術“花火”をみながらビールを飲むとき、ああ日本人に生まれてよかったなあとしみじみ思うのです。

着付けテントボランティア クッチマン

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<折紙テント>

今年は「バラ」「おしゃべりカラス」「かざりばこ」「おすわりワンワン」の4作品を紹介し、360名以上の方に折り紙体験をしていただきました。
実際に折り紙に触れ、作品を作っているお客様の真剣な表情、完成した時の嬉しそうなお顔を見て、素晴らしい文化交流が出来たことに我々も嬉しい気持ちになりました。
また、今年も折り紙で作ったくす玉や箱の販売スペースを設け、こちらも大盛況となりました。
折り紙はどこで買えますか?といった質問や、上記の4作品以外のものも折ってみたい!くす玉を作ってみたいとリクエストくださった方も沢山おられ、参加してくださった方々が折り紙に興味を持ってくださったことを大変嬉しく思いました。
そして、多くの方に寄付のご協力もいただき、心より感謝申し上げます。
来場者一人一人に丁寧に寄り添ってくださった折り手の皆様、会場設営から運営、片付けまでをお手伝いいただきましたボランティアの皆様、本当にありがとうございました。

文化部ボランティア 中島沙佳

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<いけばなテント>

今年も展示コーナーと体験コーナーを設け、12時のスタートに間に合うよう朝9時前から設営を行いました。体験コーナーには、ルスカス、小菊、ヒペリカム、スゲ、ソリダスター、カーネーション、ユーカリ、スターチス、バラなどを準備、展示コーナーには、一葉式、一香流、古流東洋会、草月流、未生流で百合、カラー、デルフィニウム、ダリア、アスチルベ、カンガルーポー、カーネーション、アンスリウム、芍薬などのお花に枝物などで生け込みました。
例年通りオープン前の生け込みからたくさんの方にお越し頂き、いけばなを楽しんで頂けました。今年もまたいろいろな質問があり、「歓迎の意味を持つ花材を知りたい」-歓迎の花言葉を持つお花の事でもなさそうで、いけばなでは1月には松、竹、梅などを、3月には桃の花、5月には杜若といった季節のお花を生けているなどお話しました。最後になりますが、事前の梱包作業、花材仕入れ、当日の設営、生け込み、後方支援、来場者誘導、片付けなどお手伝い頂いた皆様に心よりお礼申し上げます。

文化部 いけばな同好会はなみずき ケスラー優子(未生流)

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<バザーテント> 

清々しいお天気の中、今年も多くの方に日本の商品をご提供することができ嬉しく思います。例年通り開店前から既にテント前に並んでいる方もおり、開店と同時に大混雑となりました。一番人気があった商品はお皿や茶碗などの瀬戸物で、テーブルに陳列する度に一瞬で売れてしまいました。他には扇子、うちわ、急須、ポストカード、和小物(巾着袋や小物ケース)などをお求めになりたい方も多くいましたが、毎年寄付でいただく商品は異なりますので、残念ながらご希望に添えないこともあります。もしご家庭で不要になったものがあれば次回の日本デーバザーのために是非ご寄付いただけますと幸いです。ボランティアの皆様にはドイツ語での商品説明や包装など丁寧、親切にお客様にご対応いただきありがとうございました。何よりも皆で和気あいあいとした雰囲気の中、私自身楽しい良い思い出になりました。朝の設営や撤収にご協力いただきました皆様にも心より御礼申し上げます。

日本クラブ事務局 小林

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TAIKO KIDS / JAPAN TAG 2019

清々しい青空が広がる中開催された2019年の日本デー。
今回は、4歳の幼稚園生から14歳までの子供達22人で、4曲演奏させて頂きました。最初の2曲は、”ステッピングストーン”と ”ぶちあわせ太鼓”という難曲です。それにも関わらず、子供達は皆、かっこ良く、頑張って素晴らしい演奏をしてくれました。3曲目は、小さい子供達が中心の”太鼓で祭り”を、大きな子供達が支えてくれました。そして最後は全員で打つ”楽”という、文字そのものの楽しい曲で、にぎやかに演奏しました。
大きな子供達が率先して、小さな子供達を助け、お互いにかけ声を掛け合って、元気で素晴らしいパフォーマンスを発表する事ができました。子供達の成長ぶりに、指導者として大変感激いたしました。
たくさんのお客様の前で、自分たちが努力し、稽古して来た曲を発表できる事は、子供達にとって良い経験になると共に、これからの人生にも大きな励みになると信じています。この日を支えてくださった皆様、特に父兄の方々に心から感謝したいと思います。ありがとうございました。

TAIKO KIDS 小島裕子

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邦楽同好会

五月晴れの夕暮れ時、陽もやや傾き柔らかな光の中、私たち邦楽同好会は、賑やかな太鼓演目後の演奏となりました。お祭りの華やかな雰囲気から一転し、瞑想的なメディテ-ションの様な響きの「雪はな」が、まず一曲目。続いて日本のシンボルでもある「富士」を太鼓の共演で二曲目。この太鼓が富士の壮大さの相乗効果を運んでくれました。大勢のお客様がよく耳を傾けて下さいました。
私にとって初めての舞台参加でした。演奏後、多くのドイツ人の方に声を掛けられ、喜んで頂いた様子が伝わり、親日家の多い素晴らしい催し物と、改めて感動いたしました。日本デ-は日本人に生まれて、良かったとつくづく思う一日です。ドイツに渡り、数年前初めて耳にした邦楽。先入観なく、その美しい響きから、「私も弾いてみたい」と思うようになりました。
同好会メンバ-で、和気あいあいと練習を重ねた日々も、年代、国籍を超え、まるで生き甲斐かのような瞬間を感じながら、楽しい時を過ごさせていただきました。無限に流れる時の中、自らに許された有限の時間。心の中にきらめくような思い出を、日独文化交流を通じ、お客様と共有できた喜びに大変感謝しております。あるお客様の「また、来年ね!」のお言葉に、是非、来年も力を尽くす所存です。
最後になりましたが、ボランティアの皆様、主催、関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。 

邦楽同好会 宮澤

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観衆と共に大合唱

好天に恵まれた5月25日(土)の夕刻20時少し前、我々は初夏の陽光と観衆の拍手を浴びて、ハッピ姿でメイン舞台に勢揃いした。メナーコーアの男性12名、さくらコーアの女性11名と指揮・伴奏の女性2名、合計25名だった。その日、デュッセルドルフと千葉県との姉妹協定が調印されたことを祝して、先ず飲み歌から始めた。当地の飲み歌「アルトビールの歌」を中心に3曲の飲み歌を観衆と共に大合唱した後、日本の歌を3曲演奏し、男性メンバーだけでDas Bergmannslied(炭坑夫の歌)を歌った後、ご当地ソングともいえるAm alten Schlossturm(古い城塔の側で)を観衆も引き込んで大合唱した。そして最後に、例年通り「カエル」の曲を衣装つきで、ダンスも交えて演奏し、「すばらしきかなドイツのライン河」で締めくくったが、観衆からは爆笑と大拍手の反応があり、アンコールを催促されたが、「主催者からの指示で、アンコール演奏は禁じられているので、次回をどうぞお楽しみに!」とスピーチして舞台を後にした。

メナーコーア 武田

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子供テント

<紙芝居・エプロンシアター>

「紙芝居、紙芝居が始まるよ!」と高らかに拍子木が鳴り響くと、楽しいお話の時間の始まりです。今回の読み聞かせ会「子供テント」では、エプロンシアターと紙芝居の4作品を三部構成で上演し、毎回満員御礼の大盛況となりました。日本昔話はドイツ語と日本語の二か国語で、子供から大人まで馴染みの深いグリム童話は日本語で上演しました。お話が始まると物語の世界に引き込まれ、真剣な眼差しで見つめる姿や笑い声を上げる姿が見られ、テント内は和やかな雰囲気に包まれていました。物語の楽しさは言葉や文化の違いを越えて伝わるのだと実感でき、大変嬉しく思いました。
また、今回も恵光幼稚園とライン幼稚園の園児たちの手作り鯉のぼりがテント内に飾られました。子供たち一人ひとりの個性が光る作品に来場者も足を止めて眺めたり、鯉のぼりの由来についての説明文を興味深そうに読む姿が多く見られました。
多大なご協力をいただきましたボランティアの皆様、そして事務局の皆様には心より感謝申し上げます。

読み聞かせ会 桑野

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<子供テント、お面作りと紙芝居・エプロンシアター>

今年も大賑わい

今年もヨハネス・ラウ広場への入り口から入って直ぐの、大樹に囲まれ、日陰に面した好立地の場所に子供テントを構えることになりました。晴天に恵まれ、お子様連れをはじめ、老若男女、国籍を問わず、昨年を上回る規模で来場いただき、お面づくりから紙芝居・エプロンシアターの観劇までをセットで楽しんでいただきました。お面作りでは、それぞれの感性をもとに作成したお面を鏡で確認し、満面の笑みを浮かべる子ども達の姿に周囲の大人達も癒されていらっしゃいました。夕方にはお面セットの在庫がほぼ無くなる等、盛況に終えることができました。子供テントに展示されている鯉のぼりにも多くの来場者から興味が寄せられ、他の催物と合わさり、貴重な国際文化交流の機会になりました。
事前練習を積み重ねてプロの俳優かと思わせる読み聞かせ会の皆さん、朝の設営からお面作りサポート、紙芝居・エプロンシアターの呼び込み等にご協力頂いたボランティアの皆さん、そして事前準備から当日の立会いまで熱心にご支援頂いた日本クラブ事務局の皆さんのお陰で今回も多くの来場者の方々に喜んで頂くことができました。心より御礼申し上げます。 

図書部長 古賀靖邦

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<思い出の写真撮影テント>

私も写真テントをお手伝いさせて頂き始めて今回で5回目になります。
毎年思うのですが、ご来場いただくお客様がカメラの前に立つと、なんと言うか緊張感のある良い笑顔になるんですよね。
昨今スマホで簡単に高画質の写真が撮れますが(私ももちろん利用しますが)、いったいカメラでわざわざ写真を撮る良さって何なんだろうって思うんです。
スマホは電話もできて、写真もとれて、ネットもできて、スマホで買い物もできます。
ただスマホを向けられても、いまいちテンション上がらないというか・・・
その点カメラは撮る側も撮られる側も、やっぱり写真をとるぞって心構えになるんですよね。
写真テントはすぐにプリントアウトしてお渡しできるのもいいですよね。
私のスマホの中も数千枚の写真が保存されていますが、そのうちプリントアウトしたものなんて数えるほどです(笑)
誤解があったらまずいので言いますと、私はもちろんアンチスマホではないです(笑)毎日肌身離さずもっています。
でも、たまにはカメラ片手に街にくりだして、写真を撮りにいこうと思った一日でした。

栗原正直

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寄付金贈呈式

5月25日(土)開催の「第18回日本デー/文化・市民交流祭」は好天に恵まれ、60万人以上の来場者がありました。日本クラブからは、お琴、メナーコーア・さくらコーア、太鼓キッズがメイン舞台に出演、ライン川沿いの日本文化紹介テントでは、いけばな・書道・折り紙・着付け、子供テントでは紙芝居・エプロンシアター、写真テントでは、日本の風景をバックにした写真撮影と着付けの方の撮影と、約300名のボランティアの方々にご協力いただきました。各テントでは、ボランティアの方々が懸命に日本文化の紹介に努めて下さいました。そして来場された方々が日本文化を体験されて本当に喜んでいる姿が印象的でした。お陰様でどのテントも長い行列ができ、多くの方に日本文化を体験いただけたことと確信します。ひとえに皆さまの献身的な活動のおかげです。ここに心より感謝申し上げます。
本年度の日本デーの寄付金、バザーの収益金は、計8,279.43ユーロとなり、これを①ProMädchen-Mädchenhaus Düsseldorf e.V.(暴力・性的被害を受けた少女・若い女性の避難所・カウンセリング機関)、②Stiftung Kinderhilfszentrum(子ども、青少年保護・支援施設)③Projekt „gutenachtbus“ vision : teilen e.V. Gute Nacht Bus(貧困に苦しむ人とホームレスの方に食事や寝床を提供)の3団体に2,700ユーロずつ寄付いたしました。
改めまして、ご尽力いただきましたボランティア・各部の皆さまに心から厚くお礼申し上げますとともに、来年の日本デーへのご協力を引き続き、どうぞよろしくお願いします。

文化部長 黒川秀樹

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