2019年度デュッセルドルフ日本人学校入学式
教頭 佐々野 斉
令和元年の幕明け。それは、M87と名付けられました。
子どもの頃、SF小説でワクワクしたブラックホールを現実にこの眼で見ることが出来るというノーベル賞級の発見と共に令和は明けようとしています。2019年度の入学生たちは、新元号と共に二重の大きな出来事を記憶に刻むことでしょう。私は、日本を発つ前にニュースで世界の住み心地ランキングで日本が58位と耳にしました。その理由に、「寛容さがない」との指摘でした。対義語は、「狭量」です。つまり、了見が狭いという意味です。果たしてそうでしょうか。このデュッセルドルフに学ぶ子たちは、海外の第一線で働く父や母を持ち、その背を観ながら日々多くの事を吸収しています。各国の天文学者たち約200人が1つのチームとなり成し遂げた偉業の様に、ここに学ぶ子たちを日本人としての誇りと心を忘れず、時代を引き継ぐリーダーとなるよう、しっかりと育んで行きたいと思います。
新父母会役員
父母会会長 錨 郁子
2019年度、日本人学校父母会は会員の皆さまとともに、役員4名、役員候補者選出委員4名、学級委員34名でスタートしました。早速、委員や係になった会員の方々が父母会室で活動されている姿は、とても頼もしく、子どもたちへの愛を感じると同時に、私たち役員もますます盛り上げていきたいと感じました。
今年度は、5月より新しい時代「令和」の始まりとなりました。私たち父母会も心新たに、子どもたちの学校生活充実のため、そして、保護者と学校とのより良い架け橋となれるよう、皆様のご協力を得ながら1年間活動していきたいと思います。
1年間どうぞ、よろしくお願いいたします。
Ce校合同展示会
図工・美術科教諭 松山 聖子
2019年5月4日から26日まで郷土博物館にてツェツィーリエンギムナジウムと日本人学校の交流展覧会「un(d)gleich」が開催されました。
日本人学校からは小学1年生から中学3年生までの図工、美術作品を、ツェ校からは(日本でいう)小学5年生より高校3年生までの作品約400点あまりを展示するという大がかりなものとなりました。何しろ美術館にとっても両校にとっても初めての企画なため、作品テキストから展示まで力を合わせて取り組み、子どもたちだけでなくドイツに住む私たちにとっても良い交流となったように思います。オープニングには両校生徒代表、館長、両校長先生のお話のほか総領事の礒様のお話、ガイゼル市長も来館していただき例年にない来館数だったそうです。大人たちの企画になんだかわけがわからないといった面持ちで参加した子どもたちですが、生徒代表による堂々としたスピーチ、市長さんの前で恥ずかしそうに自分の作品を説明し、自分の作品の前で誇らしげに写真を撮ってもらう児童生徒たちの姿を見て、またいつか企画できると良いな、と思いました。
学年のカベをこえ、全員が笑顔で仲良くなろう!
小学部3年担任 田詰 博美
今年も小学部縦割り班活動の一大イベントである「ライン川へ歩く会」の季節がやってまいりました。前日までの雨と当日の雨予報。半ばあきらめかけていましたが、子どもたちの熱い思いが天まで届き、お日様が顔を出してくれました。少し肌寒さを感じながらもドイツに訪れた春を楽しみ、ライン川河畔まで歩きました。今年度のライン川へ歩く会のスローガンは「学年のカベをこえ、全員が笑顔で仲良くなろう!」おにごっこやこおりおになどとともに笑い声が聞こえ、縦割り班対抗の遊びでは、ボールを持って必死に走りまわる姿や大声援が響きました。6年生のがんばりによって、学年をこえて全員が笑顔になれた最高の時間となり大満足。今後の縦割り班活動も楽しみですね。