総領事館から

新総領事からご挨拶

S2 links

この度在デュッセルドルフ総領事として着任した礒 正人(いそ まさと)です。私が管轄することになるノルトライン=ヴェストファーレン州には州都デュッセルドルフを中心に15,000名に迫る邦人の皆様が居住し、600社を超える日本の企業が活動するドイツでも最も日本との繋がりが深い土地柄であります。このようなデュッセルドルフにおいて総領事として勤務できることは、大変光栄であると同時にその責務の重さを痛感しているところであります。

私のドイツとの縁を申し上げれば,高校でドイツ語を習い始めたことと,デュッセルドルフで小学校時代を過ごした級友がいたことが大きかったと思います。その後奨学金を得て一年間ドイツで大学生活を送り,外務省入省後もドイツで2年間研修する機会を得ました。その後隣国オーストリアやベルギー,またイギリスでの勤務の間もヨーロッパの中枢となったドイツについては常に注目してフォローしてきたつもりですが、長年この地で活躍されている日本クラブの会員の皆様に比べれば、私の知識は限られたものであり、また、多くの知識がアップデイトを必要とするものであると認識しております。皆様に及ばないまでも,知見を深めるべく精一杯努力する所存ですので,少し長い目で見て頂ければ幸甚です。

日本とドイツは長年友好的な関係を育んでまいりましたが、厳しさを増す世界情勢の中で両国の関係はその重要性を増しており,州や市レベルでの関係強化も喫緊の課題と申せましょう。州政府・議会,デュッセルドルフ市をはじめ州内主要都市との関係強化を通して、邦人の皆様の安全と日本企業のビジネス環境の向上,経済,文化・学術関係の強化に取り組む所存であります。そのため、日本クラブの会員の皆様と緊密に連絡・連携していきたいと考えておりますので、宜しくご理解とご協力の程をお願い申しあげます。

 

交通安全講習の実施

9月10日、日本商工会議所の会場提供を受け、日本クラブと共同で交通安全講習を開催しました。月曜日の午前中という日程にもかかわらず、約70名の方にご参加いただきました。
今回の講習は、デュッセルドルフ市警察本部で交通事故防止指導を担当するSchneider氏から、主に自動車運転者を対象としたドイツにおける交通安全指導の講習を行っていただきました。講習では、ドイツの交通標識の意味合い、一般原則である優先通行権や歩行者保護、アウトバーン等運転時の注意事項などについて学びました。Schneider氏の説明後の質疑応答の時間では、多数の参加者から積極的な質問がありました。
デュッセルドルフ市の交通統計を見ると、2010年には約2.6万件だった交通事故総件数が、2017年には約3万件に増加しております。皆様が日頃から交通安全を意識し、素晴らしいドイツ生活を送られますよう祈念しております。

S2 rechts

 

空き巣、スリ、交通事故にご注意を!

《空き巣の現状と対策》

現状
◆冬時間に移行する10月以降に空き巣被害が増加し、発生時間は午後3時から午後10時までが多数
◆侵入経路の80%が窓で、このほか玄関ドアや地下室の小窓からも侵入
◆多くがマイナスドライバーで窓をこじ開ける手口で、窓ガラス全体を割ることは少ない
◆留守宅を狙い短時間で現金や貴金属等を盗む
◆犯人は普通の衣服を着ており、外見では見分けられない
◆空き巣は被害者に財産的損害と精神的なダメージを与える
対策
◆室内照明やテレビ・ラジオ等を活用して留守を外部から悟られないように工夫
◆外出時は全ての窓とドアを確実に施錠
◆窓は把手部とガラス、ドアは鍵を最新の防犯設備で強化
◆貴重品は金庫で保管
◆家を新築する前にメールか電話で警察に防犯相談
◆不審者を見たり、被害に遭ったらすぐに110番通報(家の中に犯人がいたら110番通報して屋外で待機)
◆隣人と仲良くして相互に協力

《すり・置き引き対策》
◇外出時は財布の中身と所持品を最小限にする(特にカード類は少なくする)
◇カードの暗証番号はメモせずに記憶する
◇免許証や旅券の「写し」は安全な場所で保管(警察への届出や再発行に有効)
◇財布は身体と接した場所に収納し、荷物は常に視野の中に置く
◇人混み、エスカレーター、電車・バス、ホテルのフロントは要注意
◇車内に貴重品を放置しない
◇被害に遭ったら、まずは110番!現在地を忘れずに告げること
◇被害者支援ダイヤル「116-116」ではクレジットカードやキャッシュカードの一括停止が可能

《交通事故防止の対策》
◆ドイツと日本での交通環境は大きく異なります。
 ・道路環境(右側通行、交通規制方法、路脇駐車、車道と歩道との
  緩衝部が狭いなど)
 ・運転傾向(高速度、車間を取らない、頻繁な車線変更、方向指示
器を出さない)
◆特にこれからの季節は、暗い時間帯が長くなり、運転者の視認状況
 は悪くなります。
◆歩行者(自転車)は、反射材などの着用をおすすめします。

 

10月~12月の休館日

・10月3日(水)   ドイツ統一記念日
・11月1日(木)   万聖節
・12月24日(月) クリスマスイブ
・12月25日(火) クリスマス(第一日目)
・12月26日(水) クリスマス(第二日目)
・12月31日(月) 行政機関の休日