フォルトゥナに宇佐美貴史が新加入!
FCアウグスブルクに所属していた日本代表FW宇佐美貴史(25歳)が、1年間の期限付きでフォルトゥナ・デュッセルドルフに新加入することが決定した。プロサッカー選手が移籍をすることができる夏の移籍市場は8月31日までとなっていたが、2017/18シーズンのフォルトゥナは積極的に選手補強に動いていた。そして移籍市場が閉まる前日の8月30日、フォルトゥナにとっては待望の、日本を代表する選手の一人である宇佐美をレンタルで獲得する運びとなった。
宇佐美はガンバ大阪出身で、19歳という若さながらドイツの名門FCバイエルン・ミュンヘンへレンタル加入し、1年間在籍したのち(3試合出場)、ドイツ2シーズン目はTSG1899ホッフェンハイムでもプレーし、20試合に出場して2得点を記録していた。その後、ガンバ大阪に復帰し、3年を過ごしたのち、2016年夏に2回目となるドイツ挑戦としてFCアウグスブルクへ完全移籍を果たしていた。しかし2016/17シーズンは思うような出場機会に恵まれなかったため、今回はチャンスを求めてフォルトゥナへの移籍を決断した形になる。
宇佐美、加入から4試合で2得点!
フォルトゥナでのデビュー戦となったのは、同じくこの夏にドイツ2部クラブへの移籍を決断した内田篤人が所属するウニオン・ベルリンとの対戦。2人の日本を代表する選手がデュッセルドルフのホームスタジアムESPRITアリーナでデビューする可能性があったこの試合には、多くの日本人サッカーファンが来場し、また日本でも有料放送DAZNで生放送されるなど、多くの注目を集めることとなった。試合はフォルトゥナが先制するもベルリンが同点に追いつく拮抗した展開に。そして試合は終盤、残り15分となったところで、まずはフォルトゥナが宇佐美を、さらにベルリンも内田をピッチへ投入する。するとまずは内田のセンタリングがオウンゴールを誘発し、ベルリンが逆転するが、しかしその6分後の84分、今度は宇佐美が相手ゴール前のこぼれ球に反応し、右足アウトサイドでの技ありのシュートを決め、試合を振り出しに戻すことに成功する。これで勢いに乗ったフォルトゥナは、後半ロスタイムにフローリアン・ノイハウスが劇的な決勝ゴールを奪い、勝ち点3点を獲得することに。宇佐美は初出場で初ゴール、そして初勝利に貢献するなど、最高の形でのデビューとなった。
フォルトゥナ加入から4試合目で初先発となったFCザンクト・パウリ戦では、再び宇佐美が眩いばかりの輝きを放つ。開始早々から攻勢に出たフォルトゥナは次々にシュートチャンスを作ると、9分にはコーナーキックのこぼれ球を、宇佐美が豪快にミドルシュート。すると少しアウト回転がかかった強烈なシュートが相手ゴール右上に突き刺さり、今季2得点目を記録する。その後は両チームが1点を取り合う形となったが、59分までプレーした宇佐美の得点もあり、フォルトゥナが今季6勝目を挙げるとともに、2部リーグの首位に立つこととなった。
第10節から第16節までの日程が発表に。
DFL(ドイツプロサッカーリーグ機構)は、第10節から第16節までの日程を発表した。フォルトゥナは10月30日と11月27日の2回、月曜日のナイトゲームを戦うことになる。その他、最新ニュースやチケット情報なども含め、フォルトゥナに関する情報は日本語HP(http://japan.f95.de/)から。