新加入選手の存在でポジション争いが激化。
昨季のフォルトゥナは途中得点力不足に苦しみ、その影響もあって最終順位は11位となったが、安定したディフェンスには定評があった。そこで新シーズンに向けて積極的に攻撃陣の補強を行なうことに。まずは昨季、レンタル選手としてプレーし、9得点を記録していたロウヴェン・ヘニングスが、バーンリー(プレミアリーグクラブ)との契約を解消し、フォルトゥナに新加入をすることが決定した。これに続いてSCフライブルクからは、ノルウェー代表ストライカーのハーヴァード・ニールセンが完全移籍で加入することに。さらに補強を進めたフォルトゥナは、スウェーデン代表の長身FWエミール・クヨヴィッチも獲得。これにより、前線には高さ、強さ、巧さを兼ね備えた選手を揃えることができることとなった。また、4部リーグへの降格となった1860ミュンヘンから加入することが決まったフローリアン・ノイハウス(ボルシア・メンヒェングラッドバッハより1年間レンタル)は、そのクリエイティブなプレーはチームのアクセントになる可能性があるほか、こちらもディナモ・ザグレブからレンタル加入となったダフォア・ロブレンも、その高速ドリブルでジョーカーになり得るポテンシャルを秘めている。
ディフェンス陣にはグロイター・フュルトから左利きのニコ・ギーゼルマンが加わった。左サイドの全てのポジションでプレー可能なだけではなく、センターバックとしても十分なクオリティを持っており、バリエーションはいくつもありそうだ。そしてゴールキーパーには、ヴェルダー・ブレーメンよりラファエル・ヴォルフが加入したが、ベンチに座っているつもりはなく、不動の守護神ミヒャエル・レンジングからポジションを奪うべく、日々のトレーニングでアピールを続けている。
新シーズンは、近年稀に見る「本命なきリーグ」となることが予想されるブンデスリーガ2部。どのチームもその戦力が拮抗する中では、シーズン中に選手たちが自分たちのチーム内でより成長することが求められる。そういった意味でも、過去にないほど激しいポジション争いが繰り広げられている今のフォルトゥナは、非常に良い条件を兼ね備えているのかもしれない。
第1節から第8節までの日程が発表に。
DFL(ドイツプロサッカーリーグ機構)は、開幕から8節までの日程を発表した。9月中旬には1週間に3試合が行われる日程が控えている。その他、最新ニュースやチケット情報なども含め、フォルトゥナに関する情報は日本語HP(http://japan.f95.de/)から。