日本商工会議所だより

スロバキア・ビジネスセミナーのご報告

9月10日(水)開催

商工会議所の活動として重視しているのが、会員の皆様の業務に役立つ情報のご提供、例えば、税務・法務等に関するセミナーの開催です。
近年、特に当地に拠点を構えながら欧州全域にわたってビジネスを展開する企業が増えていることから、当会議所ではJETROや近隣欧州諸国の投資庁の協力のもと、2012年にマケドニア、ハンガリー、スロヴェニアに関するビジネスセミナー、2013年にはポーランド投資環境セミナーを行うなど、近隣諸国のマーケット情報に関するセミナーにも力を入れてきました。 

本年も、在ベルリン スロバキア共和国大使館、スロバキア投資・貿易開発庁(SARIO)、在スロバキア日本国大使館、ジェトロとの共催で会員企業向けに”Focus on Slovakia: The Fastest Growing Eurozone Member”と題したスロバキア・ビジネスセミナーを開催しました。

9月10日(水)に当会議所にて開催した本セミナーでは、在ベルリン スロバキア共和国・スロボドニク大使、スロバキアからも在スロバキア日本国大使館・江川大使、前在日スロバキア共和国大使であったシュトス氏をお迎えし、37名の会員企業皆様をはじめ、スロバキア側からも関係者約20名の方々にご参加頂きました。

江川大使、スロボドニク大使、シュトス前大使、ジェトロウィーン・小野所長よりご挨拶を頂いた後、スロバキアの投資・ビジネス環境や税制などについて、オランダ三菱東京UFJ銀行ウィーン支店支店長・北尾氏、KPMGチェコ中東欧グローバルジャパニーズプラクティスマネージャー・渡邊氏よりご説明頂きました。また、SARIO投資部門部長・サボ氏により、人口5百万人強の小国でありながら、勤勉で素朴な国民性、工業技術系分野への関心が高いこと、中央に位置する地政学的理由から、多くの自動車関連産業が進出していること。中欧4ヶ国(ポーランド・ハンガリー・チェコ・スロバキア)のうち唯一ユーロが導入されている国であり、安定的経済運営がなされていることなど、熱心な説明がありました。

また、実際にスロバキアに進出をされている日系企業として、パナソニックデバイスマテリアルヨーロッパ・デュラナ氏、竹中ヨーロッパ・徳永氏から、スロバキアに進出する日系企業にとってのメリットやチャンスについてお話をお伺いしました。
ネットワーキングでは、SARIOの方がスロバキアより持参された同国産のリキュール「TATRATEA」を試飲しながら、関係者の方々と和やかに歓談される参加者皆様が印象的でした。

当会議所では、引き続きこのような欧州各国に関する投資・ビジネスセミナーやその他会員企業皆様のビジネスに役立つセミナーを実施していきたいと考えております。

S.3

当日司会をされたスロバキア投資・貿易開発庁(SARIO)のMikulova氏