ご挨拶

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デュッセルドルフ日本人学校理事長
今野 泉

平素よりデュッセルドルフ日本人学校に多大なご支援を賜り、誠にありがとうございます。デュッセルドルフ日本人学校の理事長を務めることとなりました今野泉でございます。日本人会報の紙面をお借りしてご挨拶を申し上げます。
私は昨年10月にデュッセルドルフに着任いたしました。今回が3度目の海外赴任となりますが、デュッセルドルフはもとよりドイツでの勤務、生活は初めてです。まだ赴任間もない今年1月初旬に橋本前理事長より後任理事長就任の要請を承りました。突然のことに戸惑いもございましたが、早速1月10日の中学部第43回卒業証書授与式に参列させていただきました。式典は緊張感の中にも感謝と慈愛に満ちた交流があり、強い意志と情熱をもって進められました。子供たち、ご父兄ご家族、教職員の先生方、皆さまの真摯な姿を拝見しながら、心にひとつの思いが湧き上がってきました。。。
私もかつて海外で妻、子供とともに暮らした経験がございます。当時のこと、すなわち子供の教育は学校の先生方や妻に任せきりで、子供に対しても十分な時間をとってあげることができなかったことを思い出しておりました。今、眼の前に夢と希望を抱いて大きく羽ばたこうとする子供たちがいる、それを全力で支えているご家族、先生方がいらっしゃる。恩返しをするときなのかもしれないと感じました。お役に立てるよう誠心誠意力を尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さてデュッセルドルフ日本人学校は、4月11日に全日校の入学式を行い、小学部83名、中学部47名の新入生を迎えることができました。補習校は12日に入学式を行い、小学部40名、中学部14名の新入生を迎えることができました。在籍児童生徒数は5月1日現在で全日校が小学部398名、中学部130名の合計528名、補習校203名、総計731名となっております。全日校と補習校の総計が700名を上回るのは2003年以来11年振りです。
1971年に設立されたデュッセルドルフ日本人学校は今年で創立43周年を迎えました。この間、政治・経済はもちろん、生活様式や価値観など私たちを取り巻く環境は大きく変容してきましたが、デュッセルドルフ日本人学校は、設立時以来、在デュッセルドルフ日本国総領事館、デュッセルドルフ日本商工会議所、デュッセルドルフ日本クラブの皆様の変わらぬご支援、ご尽力により運営されてきました。またノルトライン・ヴェストファーレン州、デュッセルドルフ市、近隣・地域の皆様からも温かいご支援、ご配慮をいただいております。
デュッセルドルフ日本人学校の素晴らしい伝統と実績を継承し、更なる発展のため、教職員の先生方と共に努力してまいりますので、今後とも皆様のご指導・ご助言、ご支援・ご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。