日本デー特集

S.6 links oben
デュッセルドルフ日本デー 2014

第13回の「日本デー」が5月17日、日本クラブの50周年をも祝うかのような快晴に恵まれ、無事に開催されましたこと心より嬉しく思っております。過去最高の75万人の来場者があったということで、日本への関心の高さを再認識するとともに、我々のドイツ人社会への感謝の気持ちを表す機会としても非常に有意義であったと思います。
今年も日本クラブの同好会を中心とするステージやブースが「日本デー」を盛り上げ、「日本の四季」というテーマの花火がフィナーレを飾りました。また、コスプレの若者が練り歩く風情は、当地の「日本デー」ならではのものと認識されています。しかしながら、この「日本デー」を継続できるのは、日本クラブ同好会やボランティア活動の皆様のみならず、日本総領事館、日本人学校並びに日本商工会議所の皆様のご尽力、ご協力なくしてはありえません。この場を借りて、厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。
来年も、盛大な「日本デー」が催されることを確信しております。
日本クラブ会長 岡野克也

文化紹介
<書道>
今年も13時の開始前より多くの方々がテントの前に並ばれ、書道への関心の高さが伝わってくるようでした。例年同様、書き手の方にはお客様がメモに書いたお名前に当てはまるふさわしい漢字や「愛」「健康」「幸福」などテントに飾ってある漢字を書いて頂きました。アニメの登場人物や「松本潤」などのタレントの名前を書いて欲しいなど、今の日本文化に関心を持っている若い方も多かったように思います。後方支援の方も書き手の方とふさわしい漢字を選んで下さったり、半紙を包んでお渡ししたりと休む暇なく、途切れることないお客様に対応して頂きました。昨年から始めたワークショップも人気で、書き手の方がホワイトボードに漢字、筆順を示して指導して下さいました。慣れない筆で一生懸命書いている子供さんの姿も印象的でした。終始和やかな雰囲気で書道テントを支えて下さったボランティアの方々に改めて心より感謝申し上げます。
文化部ボランティア 青木容子

S.6 links unten


<着付け>
毎年多くの来場者で熱気あふれる着付けテント。開場の1時間半前には既に多くの方が並ばれ、開始から閉店まで終始大盛況でした。100枚用意していたチケットはあっという間に完売。急遽追加販売を行い、今年は前年度を上回る104名の方々に着付け体験をして頂きました。女性の方を中心に男性の方も数人着付けを体験されました。髪をきれいに結い上げ飾りを付けた後、お好きな着物と帯を選び、そして着付け。出来上がったご自身の姿を鏡に映してご覧になっている満足そうな笑顔がどの方も素敵でした。その後はプロのカメラマンによる写真撮影。着物をお召になられた外国人の方々はほんとにどの方もお綺麗で、ヘアセット、着付け担当の方たちの技術の賜物のおかげで世界に誇れる「日本の伝統文化」を胸を張って体験して頂くことが出来ました。またそれを後方で支えて下さった受付、脱衣、撮影誘導の皆様本当に有難うございました。心より御礼申し上げます。
文化部ボランティア 加藤静香

S.6 rechts


<折紙>
今年も折り紙テントは大盛況で、始めから終わりまで列が途切れることはなく、お客様の年代、国籍も様々でした。多くの方が日本文化に興味を持って下さっていることを改めて実感し、とても光栄でした。
ご紹介した作品は、羽ばたく鳥、あやめ、金魚、ワンピース、ネクタイの5点で、昨年同様、ボランティアの方とお客様と一人ずつ対面式で一緒に折って頂きました(約330名の方に体験して頂きました)。リクエストの最も多かったのは、動きのあるはばたく鳥で、次いであやめでした。ボランティアの方々には、この日のために練習をたくさんして頂かなければならず、ドイツ語で上手く説明できないのでは、という不安を抱えている方もいらっしゃいました。でも、長時間辛抱強く並んで下さったお客様の熱意と、作品が出来上がった時に喜んで下さる笑顔がとても励みになり、嬉しかった、という感想を多く頂きました。ボランティアの皆様、本当にお疲れさまでした。心より御礼申し上げます。
文化部ボランティア 三村亜貴子

S.7 links oben


<生け花>
文化部ボランティアがいけばなテントを担当し、今年で5回目を迎えました。今回も大勢のボランティアと様々な流派に支えられ、展示コーナーとワークショップコーナーを設けることができました。
展示コーナーでは、花材を生け込む様子を通じ、来場者に植物の美しさ、器とのバランス、間の取り方、生け込む方の個性が重なっていく過程をご覧いただきました。その後、コーナーを公開し、作品を一つずつ味わっていただきました。作品を正面から捕らえ、じっくりと鑑賞なさる姿、熱心にシャッターを切る姿が印象的でした。
ワークショップコーナーでは、水色鮮やかな花器に、バックヤードであらかじめセットした薔薇やアリウム、カラーやソリダゴなどを、ボランティアの指導のもとで実際に生ける体験をしていただきました。剣山を用いて量を抑えた花材を生けることに新鮮さを感じたとの声が数多く耳に届き、いけばなへの関心の高さを実感しました。
最後になりましたが、この場をお借りし、いけばなテントをサポート下さいました14名のボランティアの皆様方に、あらためて心よりお礼申し上げます。
文化部ボランティア 久保裕子

S.7 links unten

<バザーテント>
慈善バザーの為に、数多くの方から日本の品々を寄付して戴きました。それらの品々のおかげで、バザー会場は終始、大勢のお客様で身動きが出来ない程の賑わいでした。和の魅力あふれる品々に対し多くのお客様から感嘆の声を戴きました。寄付をして下さった皆さん、心より感謝申し上げます。
ボランティアで売り子をしてくださった方々の、和やかで機転の利いた接客応対のお陰で、バザーが最後までスムーズに進みました。この場をお借りして深くお礼申し上げます。
寄付品は1年中、クラブの事務局で受け付けております。着物、食器など、和のものでしたら何でも結構です。ご協力をお願いいたします。
文化部ボランティア 黒川美樹

S.7 rechts oben

TAIKO KIDS 5周年記念の日本デー
雲一つない、爽快な5月の青空が広がった2014年の日本デー。
子供達と太鼓を打ちはじめ、今年で丁度5回目の記念すべき日本デーに出演となりました。
今回は4歳の幼稚園生から13歳までの子供達20人での舞台でした。曲目も5曲と、長い舞台に、子供達の集中力、体力がもつかしら?と心配していましたが、本番が始まったとたん、そんな思いはどこか遠くに、飛んで行ってしまいました。
皆で助け合い、かけ声を掛け合って、元気で、素晴らしいパフォーマンスを発表する事ができました。たくさんのお客様の前で、自分たちが努力し、稽古して来た事を発表できる事は、子供達に取って、良い経験になると共に、これからの人生にも大きな励みになる事と信じています。この日を支えて下さった、皆様に心から感謝したいと思います。ありがとうございました。
小島裕子

S.7 rechts unten


邦楽同好会
五月晴れのよいお天気に恵まれて、邦楽同好会の演奏が行われました。曲目は、「四季の日本古謡」(森岡章作曲)そして「花筏」(沢井忠夫作曲)です。ピアノの経験しかない私でしたが、お琴の美しい音色に魅かれて同好会の門をたたきました。みなさんに快く迎え入れられ、一からお琴の手ほどきを受け、この日、同好会の一員として合奏できるまでになりました。日本古来の楽器の魅力を紹介するために、大先輩の方々と共にお琴を奏でる幸せは、私にとってかけがえのないものとなりました。
さらに、日本の伝統音楽を、ドイツ在住の日本人はもちろんのこと、ドイツ人にも披露できることが大きな喜びでもあります。
この日本デーでの演奏をはじめとして、ギムナジウムでのワークショップ等ドイツ人たちと直に触れ合った経験は、ドイツ滞在中の素晴らしい思い出となることは間違いありません。ご興味のある方、是非一度見学にいらしてください。
新井葉子

S.8 links oben

日本デーを終えて さくらコーア

素晴らしい晴天に恵まれ、ステージ前は沢山の観衆であふれていた。「今年の反応はどうだろうか」選曲から関わった私には、特に彼らの反応が気になった。まず1曲目、民謡から始める。観衆からは、“日本に興味がある”“日本好き”の印象が伝わってきた。2曲目ドイツ発のタンゴは日本語で歌ったがメロディーを知っている人も多く、更にいい反応を感じた。3曲目はジブリの『君をのせて』。中央にいた着物姿のかわいいドイツ人女性が一緒に歌っているのがよく見え、とても嬉しかった。4曲目の『上を向いて歩こう』も『スキヤキソング』として世界的に有名な曲なので一緒に歌う人、スイングしてくれる人が多く、こちらものってきた。5曲目の『花は咲く』は東日本大震災の被災地および被災者の復興を応援するために制作されたチャリティーソング。長い曲だが皆さんよく聞いて下さった。最後に『となりのトトロ』の『さんぽ』でメナーコーアが登場し、一緒に足踏みをしながら歌うと、誰も合図をしないのに観衆の皆さんが手拍子で参加して下さった。こんなに気持ちよく歌えた日本デーがあっただろうか。観客の皆さん、また準備に関わった方々に感謝したい。
岩崎綾子

S.8 links unten

メナーコーア アルトビールで元気をつけて

前日までの膚寒い連日が嘘だったかの様な暖かい初夏の陽光を浴びて、土曜日(17日)は雲一つない好天に恵まれた。ブルク広場の架設舞台での式典が始まる正午頃から、中央駅からアルトシュタットに向かうインマーマン通りとフリードリッヒ・エーベルト通りは、ドイツ全土から当地での「日本デー」を目指して参集したコスプレ族で満ち溢れていた。その彼等の前で、わずか10人のメナーが一体どんな演奏をしたらよいだろうかと正直言って迷った。我々の直前の出演者は質的レベルでは我々よりはるかに上の「さくらコーア」さんだ。敵う訳がない。「よし、飲もう!」ということで、本番直前まで舞台裏の居酒屋でメンバー全員でアルトビールをたっぷり飲み、心を裸にして舞台に臨んだ。我々のダイナミックな動作(ダンス)がお祭り気分の観客を魅了したらしく、スタンディングオベーションをいただいた。クタクタになった我々は、花火を見る気力も失くして別会場で打上げ会を楽しんだが、花火を鑑賞したB弁護士(ドイツ人)の談話によると、今回の花火は過去最高だったとのこと。日本人とドイツ人の心をつなぐ「日本デー」は、今年も大成功だった様だ。関係者の皆様の御尽力に深謝したい。
武田醇一

S.8 rechts

子供テント
<紙芝居・エプロンシアター・お面作り>
晴天に恵まれた今年のJapan-Tag。図書部読み聞かせ会は、例年通りJohannes-Rau-Platzに設置されたテントにて、3部構成で行われました。「たなばたものがたり」「ききみみずきん」などの昔話の紙芝居(独・日二言語)では、ドイツ人メンバーのユリア・クールマンさんの迫力満点の語りに、コスプレ姿の若者からおじいちゃんまで、会場いっぱいに集まったドイツ人が引き込まれていました。
またエプロンシアターでは、「おおかみと七匹のこやぎ」「おむすびころりん」などの演目に、最前列に座った子供たちがおしゃべりもせずに集中して聞いていたのが印象的でした。
テントの外では、可愛い動物のお面作りが大盛況。子供だけでなく、カップルなど大人たちも個性的なお面を作り、「fertig!(できた!)」と言うその顔には満面の笑み。何にでも興味津々なドイツ人の一面が垣間見えました。
なお、読み聞かせテント内は今年も、ライン幼稚園・恵光幼稚園の生徒さんの素敵なこいのぼりで飾り付けられ、観客の目を楽しませてくれました。
読み聞かせ会 高井亜希子

S.9 links oben

<Foto Casting~写真撮影>

三年目となる想い出の写真テント「Foto Casting」。今年は朝から快晴、連日続いた雨模様とは変わり今年は日本デー日和となりました。「Foto Casting」では、日本の観光地でよく見かける顔の部分がくり抜かれているフォトフレームに自分の顔をあわせ、プロのカメラマンによる写真撮影が行われます。撮影された写真は、その場ですぐに印刷されます。昨年まではお子様連れの方が多くいらっしゃいましたが、今年は年齢を問わず多くの方で賑わっていました。今年の写真テントでは、毎年人気のある「相撲取り」、「お殿様・御姫様」に加え、午年にちなんで「馬」をモチーフにしたフォトフレームも登場しました。今年もたくさんの方に日本デーの素敵な思い出を作って頂けたと思います。
日本クラブ事務局

S.9 links unten


<将棋テント>
将棋クラブでは、今年も日本デーに出展させて頂きました。今回は2年ぶりに日本から女流棋士の北尾まどか先生をお招きし、豪華メンバによる将棋テントとなりました。漢字を使った日本の伝統的な将棋の他に、漢字を様々なキャラクタや絵に置き換えたものや、北尾女流が考案され日本で大ヒット中の入門用ゲーム「どうぶつしょうぎ」など様々な将棋を展示し、来場者に体験して頂きました。
ボードゲームが盛んなドイツだけあり、例年沢山の方がテントに押し寄せ、将棋に熱中する姿を見ることが出来ます。既に将棋を知っているリピータも増えてきました。
いま多くの国でこのような将棋の海外普及が盛んになってきており、日本でもプロ棋士vsコンピュータが戦う「電王戦」が注目されるなど、世界的な将棋ブームが巻き起こっています。会員の皆様も、「久しぶりに将棋をやってみたい」「初めてだけど体験してみたい」と思われたら、是非当将棋クラブをお訪ね下さい。
川崎智秀

S.9 rechts oben

寄付金寄贈のご報告
毎回、日本デーでは、日本文化の紹介と共に、デュッセルドルフで活動する団体へ寄付を行う為、募金活動も行っております。本年度のバザーテントの売上とその他の日本クラブテントの寄付金を合わせた募金総額は、9.500,07ユーロでした。募金は、家庭内暴力等を受けている女性と子供を守る施設(駆け込み寺)であるデュッセルドルフのFrauenhausに寄付させて頂きました。
この場をお借りして、寄付にご協力頂いた来場者の温かいお気持ち、そして当日ボランティアの皆様のご協力に、心より感謝申し上げます。
日本クラブ事務局

S.9 rechts unten