第43回(仮)卒業式 ~旅立ちの日を迎えて~
中学部3年担任 松林 淑子
凛とした空気に響き渡る鳥の声が旅立ちを知らせる冬晴れの日に、中学部3年生36名(男子17名・女子19名)は晴れの門出を迎えました。運動会や学校祭などの行事を始め、日々の学習活動を共に過ごしてきた世界で一つのクラス3年A組の仲間が、それぞれの進路に向かって羽ばたく日がやってきました。課題にぶつかっても仲間と協力して解決し、困っている友達には優しく手をさしのべ、明るい笑顔に包まれて楽しく過ごした日々が走馬燈のように蘇ってきました。仮卒業式後の進路はさまざまですが、絆を深めた仲間との再会を期待し、新たな決意を胸に力強く旅立っていきました。保護者の方をはじめ多くの方々の御協力を頂きましたことを、心より感謝申し上げます。
中学部百人一首大会
中学部2学年主任 高橋 彼環
1月21日、琴の音が響く張りつめた空気の中、中学部百人一首大会が行われました。生徒たちは2学期末から練習をし、冬休みの宿題を経て、一生懸命暗唱して本番に臨みました。競技では、上の句が詠まれた瞬間に札を取る生徒が多数おり、白熱した競技となりました。結果は、団体の部では1年B組が1位、個人の部では、上位6名を全て女子が独占しました。全体での競技の後、更に個人の部の上位6名による決勝戦が行われ、その中から上位4名が表彰されました。優勝した1学年生徒には「歌神」の称号と、賞状が授与されました。ドイツの地で日本古来の伝統文化に触れる、大変有意義な大会となりました。
読み聞かせ会
司書教諭 Swist田野 千佳
日本人学校は、日本クラブ図書部の方々より、毎年素敵なプレゼントを頂いています。それは年2回行われる「読み聞かせ会」です。この読み聞かせ会は、絵本、科学絵本、日本や外国のお話、めくり紙芝居、手作りのパネルシアターなど、映画館や劇場のような趣向を凝らしたプログラムで45分間を楽しむことができます。そして、子ども達はとても楽しみにこの日を待っています。まちにまったお話が始まると身を乗り出すように聞き入り「すごいね!」「綺麗だったね!」「もっと聞きたい!」と目を輝かせて興奮しています。子ども達にとって、読み聞かせ会は特別な日なのです。また、この読み聞かせ会を通じて、さらに本に興味をもっています。これも、読み手の皆様の日頃の練習の賜物だと思います。日本クラブ図書部メンバーの皆様の素晴らしい読み聞かせ会に感謝いたします。
書き初め大会
小学部2年担任 中村 伸也
一筆入魂。緊張感に満ちあふれた雰囲気の中、今年も書き初め大会が行われました。小学部1年生、2年生は教室で硬筆の作品を書き上げました。教室に聞こえる音は、字を書く小さな音だけ。当日は3枚書き上げたのですが、最初の1枚目が一番良かったという子が多かったのが、とても印象的でした。小学部3年生以上は毛筆の作品を書き上げました。毛筆と硬筆の最大の違いは、消しゴムが使えない、すなわち「一度書いたら書き直せない」ということかもしれません。一人ひとりが成功を目指して、最高の作品を書こうとする姿が見られました。一筆入魂。まさにそのような言葉がぴったりの書き初め大会になりました。
ツェツィーリエン・ギムナジウムとの交流学習
中学部1年学年主任 荒木 光司
12月2日(月)から13日(金)までの期間「交流ウィーク」として、ツェツィーリエン・ギムナジウム(以下、Ce校)との交流学習を実施しました。期間中、Ce校及び本校において様々な体験活動が実施され、両校の親睦を深めました。小学部5年生は本校にて「習字」の授業を、小学部6年生は本校でのゲーム(しっぽ取り)及びCe校でのドッヂボールと、互いの学校を行き来しての活動を実施しました。また中学部では、3年生がCe校でドイツ語と日本語を使ってゲームを、1年生が交換留学とホームステイを中心として希望者が互いの学校で授業を受け、両校の絆を深める貴重な機会を設けることができました。今後も現地校との交流を進め、「日独の絆」を深めたいと思います。