日本クラブオーケストラ同好会 創立5周年を迎えて

団長 小野 雅紀

S.7

写真:西村東陽

2008年3月に4名ほどで始めたこの同好会も演奏会の回数を重ねるにつれ、総勢60名に近い団体となりました。この地に赴任している方、当地に根を生やし生活している方、また地域社会貢献の精神に則り小学生・中学生も受け入れ、オーケストラだけでは無く、吹奏楽やアンサンブルなど多岐に渡り活動の幅を広げ,「楽器を演奏するのが好き・みんなで演奏するのが楽しい」をモットーに、親睦を図りながら活動を続けております。みんなで演奏することによって喜びも練習のつらさも乗り越え一歩ずつ前へ進んでおります。
日本のアマチュアオーケストラとは違い、当地に赴任している方の帰任によりメンバーの入れ替わりも多く、毎回演奏会を開くたびに「今回の演奏会出演が最後」という方もいて、団員全員のその集中力が演奏会を成功へ導いている原動力だとも思っております。
日本へ帰任されOBとなられた方からも、演奏会のたびに応援と励ましのエールを頂くのは、地道な活動を続ける上で「人の縁」を感じる瞬間です。

ヨーロッパで唯一日本人が中心となり運営しているこのオーケストラは、産声をあげてから丁度5年の節目である今年「左手のピアニスト」舘野泉氏と7月14日に当地シューマンザールにて共演する機会に恵まれました。
ヨーロッパ初演曲、左手のピアニストになられてからヨーロッパで初めてのオーケストラとのコンチェルト演奏、今回のヨーロッパ初演曲はアマチュアのオーケストラでは世界初であることなどの名誉にも預かり、メンバーの士気も高まり長きに渡る練習にも熱が入りました。舘野泉氏のホームページにありますブログにも私達と共演した演奏会について書いて頂き、ソリストもオーケストラもお互い充実した演奏会に出来たことを嬉しく思っております。共演のお話を頂いた時に「出来るのだろうか?大丈夫なのだろうか?」と心配していた私に「音楽にプロもアマチュアもありません。心が通じることが大事なのです」と私の心を解きほぐして下さった優しさがしみじみと思い出される温かい言葉で綴られているブログです。演奏会に来られた方も来られなかった方も是非一度、舘野泉氏のブログを読んでみて下さい。
http://blog.izumi-tateno.com/

私達のオーケストラは、去年の5月より東京藝術大学指揮科を卒業し、デュッセルドルフのロベルト・シューマン音楽大学指揮科に留学している石川星太郎氏と出会い、ようやく音楽面で大変充実した練習を重ねられるようになりました。

日本人ばかりのオーケストラの中にドイツ人など外国人の方が入るのに躊躇される方もいらっしゃると思いますが、演奏の質の高さと良き指揮者に恵まれることにより、入団される外国人の方もおられます。オーケストラは日本古来の伝統文化ではありませんが、日本人が歴史ある西洋音楽の本場で現地の方と共に同じ舞台に立ち演奏するのも、日独文化交流の場であると信じております。

オーケストラは敷居が高いと思われがちで、楽器の経験があっても不安を抱く方も多いかと思います。私達の同好会では門戸を広げ年齢・初心者など問いません。参加されたいと思う方はまずは気軽に見学にお越し下さい。
オーケストラ同好会ではホームページにて活動の様子をお知らせし、またメンバー募集もしております。
ご興味のある方は第二・第四土曜日の午前中に日本クラブホールラインの扉を叩いてみて下さい。

オーケストラ同好会のホームページ:http://nihon-club-orchestra.de/