タイマッサージに挑戦

 やじ馬訪問レポート

S子と仲間たち タイマッサージに挑戦の巻

S.6

この素敵な笑顔にも癒されました
足のケアFusspflege(会報昨年12月号参照)に挑戦して以来、私の足はすっかり綺麗になっている。それもこれも、私の性格の真面目さから今も定期的にケアに通っているせいだろう。お蔭で今は、誰に対して足を向けて寝てもバチが当たらないような気がする。そんな私が、街中のあちこちで見かける「タイマッサージ」の看板に向かって叫んだ。「今度はこれだ!」

生活部で一緒のB子お気に入りのお店がKrefeldにあるというので、早速取材に行く事に決めた。「他に一緒に体験で行きたい人は?」と問う私の言葉に畳み掛けるように「はいはい、はいっ!!」と身を乗り出して手を挙げたのは、前回取材に同行しながらもただ見ていただけのK嬢。ふーん。なるほどね。また前回参加できなかったY嬢も負けじと手を挙げて上ずった声で叫ぶ。「わ、私も行きたいですっ!!」かくしてこの3人が目をらんらんと輝かせてタイマッサージの店に向かったのは、3月のある日の事であった。

施術をする3名のタイ人に美しい微笑みで迎え入れられた店内は、広々とした待合室に続いて、奥に2室あり、それぞれにカーテンで仕切られたベッドが幾つか置かれている。ベッドにはタイ特有の美しい布が掛けられ、どこかから静かに音楽が流れてくる。部屋の隅のあちこちにタイの置物があり、これを見ているだけでもかなり癒される気がする。マッサージには色々な種類があり、30、60、45、90分コースで色々な組み合わせが選べる。私は背中・足60分コース(35 €)、K嬢はアロマオイルマッサージ60分コース(32 €)、Y嬢はタイマッサージ60分コース(29 €)を選び、ワクワクしながらそれぞれのベッドに向かう。
服を脱ぎ、言われるままにベッドにうつ伏せに寝ると、顔の下にあたる部分が綺麗にくり抜かれていて、そこには花が飾ってあった。あぁ、癒される。
まず軽く足全体を揉んだあと、背中にオレンジオイルを塗られ、肩甲骨から肩が丁寧に揉みほぐされる。そう言えば、ただでさえ肩凝りの私、最近はまるでレゴブロックを積み上げたような硬さなのだが、「まぁ、これは相当辛かったでしょう」と言いながら、そのブロックを崩すように、何度も何度も丁度いい強さで揉みほぐす。上手に彼女の体重をかけながらのこの施術のあまりの気持ち良さと心地よい痛さに、これぞ極楽と叫びそうになりながら、ついでに、あぁ私の担当がこんなに上手な人で良かった、きっとK嬢もY嬢もこんなにいい目には遭っていないに違いないとなぜか密かにほくそ笑む。途中で熱いオレンジオイルを肩全体にかけながら揉むのも最高だ。あぁ、出来る事ならこの人を家に連れて帰りたい…ところがあとで聞けば、K嬢・Y嬢の担当者もものすごく施術がうまく、2人とも信じられないほどの気持ち良さを味わったというのだ。ふーん、なるほど。次はあの2人が受けたコースを経験せねば。

Y嬢の場合は、足を折り畳んだその上から乗っかられたり、体を「こうひねるか?」と思うような方向にひねられながら、上から乗っかられるなど、まるでプロレスのようだったそうだが、その度に体中がバキバキと鳴っては体の内側からじんわりと温かさが広がり、全身に血が流れていくのが実感できたそうだ。また、股関節を上から10秒くらい押さえ、ぱっと手を離すと足中に血液がどっと流れていく体験が最高に気持ち良かったとか。なんだか話を聞いているだけで私もその施術を受けたような気がしてきた…
K嬢も頭の先から足の先まで、丁寧に揉みほぐされ、特に熱いオレンジアロマオイルを背中に塗られての施術は、最高に気持ちが良かったらしい。うつ伏せだけではなく、仰向けになって首、腕、足も揉まれ、座った姿勢で肩揉みまでされた時には、きっと私と同じく「この人を家に連れて帰りたい…」と思ったに違いない。
施術のあとは、3人とも体がすっかり軽くなり、内側からポカポカするのを感じる。最後に出されるアーティチョーク茶も美味だ。タイマッサージがヨーロッパで知られ始めたのはここ10年ほどの事らしく、このお店はまだ開いて2年半という事だったが、よく流行っているようだった。お客は男女半々の割合だと聞いてなんとなく驚いたが、ヨーロッパではタイマッサージはテラピーの一種として受け止められているらしく、確かに実際に経験してみてそれが納得できた。さて、次の予約はいつ入れようかと、今私はそればかり考えている。

文責・生活部 S子