フットケア

 やじ馬訪問レポート

Fusspflegeサロンを訪ねての巻
~Fusspflege体験記~


昔から足の事では苦労ばかりしてきた。中1で既に足のサイズが24.5cmあり、「手足が大きくて、まるでポパイに出てくるオリーブみたい」と友達に言われた事は、恥ずかしいのでこれからも誰にも言わないつもりだ。
大人になってから、足に合わない窮屈なハイヒールで散々足を痛めつけた結果、外反母趾になり、その上溜まり溜まった角質は相当なものとなっている。夏になると、サンダルを履いた時の足の酷さが目立ないよう小さくなっている控え目な私が、力関係に負けて、今回Fusspflegeの取材での足のモデルに決まってしまった。取材の日、同行したA嬢とY嬢は、嬉々としている。「私達の足はもっと汚いから、とても見せられない」と言っていたが、「今回、S子をモデルとして体験させ、良さそうだったらあとでこっそり、一人で行ってみよう」という魂胆が明らかに感じられるのは、多分、私の気のせいなのだろう。

Fusspflegeにはエステ風サロンもあるが、今回行ったのは、足のお手入れ専門のサロンだ。足の爪を切り整え、角質やタコを削り落とし、すべすべの足にしてくれるという。町中あちこちにFusspflegeの看板を見るが、男女含めてドイツ人の多くが、定期的に通っていると聞きびっくりした。だって、足の爪なんて自分で切れるし、カカトもお風呂時にヤスリでこすればいいではないか。でもそう言う私のカカトが、どんなにこすっても全然すべすべにはならず、真っ白でガチガチなのだけど。
担当のザビーネさんは、私達が半分取材目的で来ている事を承知で、あれこれとぶしつけな質問をしても嫌がらずに答えてくれる。見た目は怖そうなペンチのような爪切りも細ナイフのような角質削りも、引き出しの中の消毒済み袋から一本づつ取り出され、実に清潔だ。足指全体に消毒薬を噴霧してから、おもむろにまず爪を切り始める。「あら、家で爪を切ってきたでしょう?」出がけに少しでも足が綺麗に見えるようバチバチ切ったのだが、どうやら爪を自分で切ってきてはいけないようだ。深爪は足にとって大変悪く、また爪の角部分は緩やかな斜め円形に切るのが原則であり、間違った爪の切り方をするとこれが角質になるのだという。次に細ナイフで、爪の両脇をぐりぐりと掘り起している。見た目は恐ろしいらしく、「S子さん、痛くない?」と盛んにA嬢、Y嬢が聞いてくる。「痛いどころか、気持ちがいい」と答えたら、益々身を乗り出してきて、全くこの2人には遠慮というものがない。「角質は死んだ肌なので、削っても全く痛くないのよ」と言うザビーネさんの言葉通り、ガシガシとすごい勢いで削られている指の角やカカトに痛みはなく、むしろかなり気持ちがいいのだ!あまりの気持ち良さに少しづつ恍惚状態になる私に、A嬢とY嬢の言葉がうるさい。

「S子さん!ちょっと半端じゃない分量が床に溜まってますよ」「すごい、削った角質がここまで飛んでくる」でもさすがにザビーネさんはプロだ。彼女の顔に削り取られた角質が勢い余ってぶつかった時にも、顔色ひとつ変えなかったのだから。手際の良い施術で両足は30分であっという間にすべすべになり、最後に指先~甲~足の裏~カカトまで軽くマッサージをしながら、足全体にクリームを塗り込んでくれる。あぁ、極楽。「S子さんの足が、赤ちゃんの肌のように綺麗になった」と言ったA嬢、Y嬢の言葉は本心からだろう。ザビーネさん曰く、「足の爪も肌も人によって違うので、手入れ法はサロンで聞く事。」人より暖かい足を持つと言われた私は、自分に合う足用クリームを勧められ4,00 €で購入した。私の場合はシャワー後に足全体に塗り込めば良く、また次の手入れは6週間後の来店で良いそうだ。施術自体は26,00 €であった。サロンでは外反母趾対策の足の指間に挟むクッション、タコ・魚の目対策の絆創膏、足用クリームなど様々な物も売られている。
施術後、足全体がさっぱりし、指が一本一本、息をしているのが実感できる。そんな気持ちの良さに浸っていた私が見たものは、早速そのサロンに自分の予約を入れているY嬢の姿であった。

S.6 fusspflege IMGP0855

 一食抜いてでもFusspflegeに行くべし! 

生活部 S子