ご 挨 拶

デュッセルドルフ日本人学校
校長 中田 朗弘

S1 rechts

本年4月、栗田典年前校長の後任として着任いたしました第18代デュッセルドルフ日本人学校校長の中田朗弘と申します。日本人会報の紙面をお借りしてご挨拶を申し上げます。

私は1993年4月から1996年3月までアメリカ合衆国ミシガン州のデトロイト補習授業校に勤務いたしました。児童・生徒数は800人を超える大規模な補習授業校でしたが、授業をする環境はデュッセルドルフ日本人学校とは比べ物にならないくらい過酷でした。こちらに赴任して感じたことは、セキュリティのしっかりした自前の校舎で、教職免許を持った経験豊富な教員とともに授業ができる子どもたちは本当に幸せであるということです。デュッセルドルフ日本人学校をここまで発展させ、この状態を維持することができたのは、開校以来様々なご配慮をいただいておりますデュッセルドルフ市やドイツ関係機関、日本国総領事館、日系諸団体の皆様方の温かいご支援、ご協力のたまものであると、心より感謝申し上げます。そして、このような素晴らしい学校に赴任できたことを大変光栄に思います。また、赴任してまだ半年という短い期間ではありますが、父母会を始め保護者の皆さまから温かいお声かけをいただきました。感謝の気持ちを持つと共に責任の重さに身の引き締まる思いでおります。

さて、本年度の学校教育目標は昨年度と同じ「豊かな心をもち、国際感覚を身につけ、たくましく生きる子どもの育成」とし、学校経営方針は「授業を中心に据えた学校経営」といたしました。子どもたちが学校生活の中で一番多くの時間を費やすのが「授業」です。私はこの授業の中で行われていることを「子どもたちの学び」と捉えております。「授業」とは「教師が教える時間」ではなく「子どもたちが学ぶ時間」でなければならないと考えます。さらに、「学び」とは「新しい事柄や未知なるものとの出会いと対話」であると定義しています。文部科学省が改訂を行った新指導要領に関する文献には「主体的・対話的で深い学び」という言葉が頻繁に出て参ります。この「対話的」という言葉に重きを置き、授業の中で子どもたち同士の対話の中から「あっそうか」や「わかった」が多く聞こえる学校を目指し日々精進していく所存です。また、本校は長年、姉妹校であるツェツィーリエンギムナジウムをはじめとする多くの現地校と、音楽やスポーツ・交換留学などの相互交流による国際理解教育を推進して参りました。また近くにある高齢者施設ディアコニーとの交流や、マルティン祭やカーニバル、クリスマスマルクトといった地域行事にも現地の方々と共に参加し、交流を深めて参りました。日本の素晴らしさを伝えたりドイツのことを理解したりすることで、ドイツと日本の友好関係がさらに発展するよう活躍してもらいたいと願っております。

本校教職員47名が心を一つにして、質の高い授業の構築とグローバル人材の育成に向けて尽力して参る所存です。今後も皆様方のご支援ご協力を賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。