就任のご挨拶

デュッセルドルフ日本商工会議所会頭
黒岩 誠一

S.1

 

去る1月27日の総会で、新会頭に選任頂きました黒岩でございます。何卒宜しくお願い申し上げます。

私は1989年に現在の三菱東京UFJ銀行(旧東京銀行)に入行いたしました。ドイツの勤務は今回が3回目で、いずれもデュッセルドルフです。初回は1990年前半、2回目は2000年前半、そして今回は2014年6月より当地で勤務しております。結果として10年ごとにデュッセルドルフに駐在し、ある意味定点観測が出来ているわけですが、今回の赴任期間ではドイツ経済がとてもダイナミックに動いていることを実感しています。1990年前半は、日本のバブル経済が終焉し、日系企業の一部は当地から撤退をはじめ、日本人人口も減少に転じ始めました。2000年前半は、ドイツ経済は非常に厳しい状況で、ドイツは「欧州の病人」とよばれ沈滞ムードがありました。一方で、ご案内の通り、現在のドイツ経済は大変好調です。特に、個人消費がドイツ経済を継続的に底支えしています。ドイツ人の皆さんはとても倹約家なので、個人消費が経済成長を引っ張っているというのは、私の過去の体験からするとやや意外な感じがしています。

2017年の今年は、ドイツのみならず欧州にとっても大事な年になると思います。その理由は繰り返すまでもなく、皆様もよくご存知と思います。考えてみますと、最近で7がつく年は、いずれも厳しい年でした。1987年はニューヨーク株式市場が、世界恐慌時を上回る下落率を示し、後にブラックマンデーと呼ばれました。1997年は、日本での証券会社・銀行の破綻があり、アジア危機も発生しました。2007年は、米国でのサブプライムローン問題が顕現化し、リーマンショックに繋がっています。そうすると、2017年はどうなるのでしょうか?それは今の段階ではわかりません。ただ、過去30年の事象を振り返りますと、その当時は大変厳しい状態でしたが、何とか乗り越えてきました。2017年も色々な事象が起こるでしょうが、必要以上に驚かず、地に足をつけて対処していけば何とかなると思っています。

先日ハノーファーで開催された欧州最大のIT見本市のCeBITを訪問された方も多くいらっしゃると思います。私も伺う機会を頂きまして、日本企業の輝きをとても強く感じました。報道されている通り、安部首相とメルケル首相がタッグを組んで世界のIoTをリードしていこうという強い意思が感じとれました。CeBIT関連で、当地にも多くの日系企業の方が訪問されています。私も微力ながら、当地に来訪された皆様にデュッセルドルフ並びにNRW州の強みをアピールいたしました。CeBITのみならず、今夏にはG20もありますので、より多くの日本企業の皆様がNRW州に関心を持っていただける良いチャンスと思います。2017年が、やはり7の年は厳しい年だったとならないよう、まずは出来る所から、日本クラブの皆さんと協力して、日独の更なる発展に貢献したいと考えています。至らないところも多々あると思いますが、何卒温かいご指導を宜しくお願い申し上げます。