耳よりコ-ナ-生活編

子供の近視の進行を抑制する時代へ

パリミキ・デュッセルドルフ 中濵 優

現在世界的に近視の割合が増加し2050年には総人口の半数が近視になると危惧されています。近視や遠視、乱視といった眼の屈折異常は親からの遺伝も少なからず関係しており両親が近視の場合は46%、片方の親が近視の場合は31%、両親が近視ではない場合は22%の確率で子供が近視になると言われています。
遺伝要素以外では読み書きをしたり、スマホや携帯型ゲームなど長時間の近見作業が近視を促せる要因となります。近くを見る際には毛様体筋といわれる筋肉を使い眼の水晶体を膨らませることにより網膜にピントを合わせているのですが、子供はピント調節の力が十分にある為、網膜の後ろ側でピントを結んでしまう「調節ラグ」が発生しています。この網膜上でのピントのずれが眼軸長といわれる角膜から網膜までの長さを延長させてしまいます。
眼軸長が延長すると遠くを見る際にも網膜の手前でピントを結ぶことになってしまい、モノが鮮明に見えなくなり近視が進んでいきます。現代社会では子供が外で遊ぶ環境が減り近くのモノを見る時間が長くなっているために近視人口が急増しています。近視の割合は地方よりも都市部の方が高いとの結果がでており最近のデータだと都内の小中学生の80%以上が近視となっています。

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近視によって遠くが見えない状態はメガネやコンタクトレンズで解消できますが、近視は眼の疾患リスクを上昇させてしまいます。眼球の内側には光を感じる網膜などの非常に重要な膜があるのですが、眼軸長が延長するにつれ網膜が引き延ばされてしまい様々な疾患を引き起こします。中でも一番多いのが網膜剥離や黄斑変性症となります。
近視の進行を遅らせることは視力の低下以外にも非常にメリットがあるといえるでしょう。

近視人口の増加に伴い、様々な研究、子供を対象とした臨床試験が行われた結果マルチフォーカルレンズを使用した人はそうでない子供よりも近視の進行だけではなく眼軸の伸長をも遅くなっていることがわかりました。マルチフォーカルレンズは通常よりも毛様体筋を使わずに済むので前述の「調節ラグ」を少なくし眼軸の延長を遅らせます。

※近視が引き起こす疾患リスク上昇率

D(ディオプトリ―) 白内障 緑内障 網膜裂孔
-1.00D - -3.00D 2.1 2.3 3.1
-3.00D - -6.00D 3.1 3.3 9.0
-6.00 - 5.5 3.3 21.5

D・・・焦点距離の逆数。100÷Dで裸眼で明視することができる遠見焦点距離を求めることができる。

<メガネ、コンタクトレンズそれぞれの特徴と3年使用時の近視抑制率>
メガネ…近視抑制率11%~51%
レンズの下側に毛様体筋をサポートする度数が配置されています。一般的な遠近両用レンズと設計は異なりますが使用方法は同じで、レンズの下側でノートや教科書、スマホなどを見て、レンズ上方で黒板などの離れたモノを見ます。視線移動が必要となり使用環境にも左右されるため抑制率には個人差がでますが、直接眼球に装用するコンタクトレンズと違い安心して装用することができます。

コンタクトレンズ(Cooper Vision社:MiSight 1day ※日本未発売)
…近視抑制率約59%
直径約14mmの中に複数の度数を設けているため安定した効果を得られやすく、購入する度に最適な度数に合わせることができます。直接眼球に装用をするため取り扱いがデリケートかつ、眼に傷や炎症などがないか定期的に眼科での検診やお子様の観察など保護者の協力が必要不可欠となります。

昨年末より当店でも子供を対象とした近視抑制レンズの取り扱いが始まりました。コンタクトレンズは8歳から、メガネは年齢を問いません。
ドイツ人マイスターの指導の下、日本人スタッフが視力測定からコンタクトレンズの脱着練習のサポートもいたしますのでお気軽にご相談ください。

ドイツ人マイスターの指導の下、日本人スタッフが視力測定からコンタクトレンズの脱着練習のサポートもいたしますのでお気軽にご相談ください。

パリミキ・デュッセルドルフ
Königstraße 9, 40212 Düsseldorf
日本語専用ライン:0211-132281
営業時間(日、祝は休業日)平日10:00-19:00 / 土曜10:00-18:00