日本商工会議所だより

【メルセデスベンツ・スプリンター製造デュッセルドルフ工場見学バスツアー】

当会議所が年2回開催しているドイツ企業工場見学ツアーは、参加された会員企業の皆様から大変好評を頂いており、特にデュッセルドルフのメルセデス・ベンツ社スプリンター(商用車)製造工場見学バスツアーは、毎回定員オーバーにより参加頂けない方が多いため、今年も引き続き開催しました(今回で5回目)。

7月4日(木)市内中心部からバスで10分のデーレンドルフ地区にある同工場を総勢23名で訪問致しました。ここは世界9拠点の中で最大のスプリンター製造工場であり、約6600人が従事し一日約700台製造されています。同工場は、1920年代ラインメタル社のスチール加工から始まり、戦後一時期アウディの前身AUTO UNIONが自動車を製造していましたが、50年代末メルセデス社がこれを買い取り生産するようになったとのこと。住宅地に隣接しているため敷地拡張は難しく、現在は多層階となっており、68万平米の限られたスペースでありながら、この生産台数に対応しています。

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メルセデスベンツ社にて ©JIHK

まず同工場の概要等についての手短なプレゼンテーションがあり、その後保護メガネをかけて溶接工場へ向かいました。そこではロボット動作音や機械音が響く中、ボディを乗せたラインがゆっくりと進んで行き、従業員が入れ代わり立ち代わり作業を施した後、次の車体や先に進んでいるボディへ戻ったりして大変忙しそうです。各人が同じ作業を50分間続け、休憩後次の50分では別の作業に移るとのこと。これは作業のマンネリ化を防ぐとともに、一従業員が多様な作業技術を習得することも狙いだそうです。また、製造ラインは一つしかなく、様々な仕様のスプリンターが同時に作られていることもこの工場の大きな特徴だということでした。


組立工程見学後、ミィーティングルームでの質疑応答の時間が設けられ、案内役のペレンテさんから丁寧にお答え頂きました。参加者から社内のコミュニケーション状況や工場従業員から上層部への改善提案伝達方法についての質問がありました。全社員は社内のイントラネットを通じて改善提案を伝達する機会があり、今年1月から5月までで約7000の提案がもたらされ、実際業績アップに貢献した提案には報奨金が出されるとのことでした。

工場見学の後は市内中華レストランで昼食兼交流会が行われました。次回も会員企業の皆様のご期待に沿えるような工場見学を企画したいと思っております。ご参加をお待ちしております。

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プレゼンテーションの様子 ©JIHK