自由コラム

引越しの効用

最近デュッセルドルフ市内で引越しをしました。日本庭園のあるノルトパーク近くから東方へ約7キロ、アーパーの森の麓への転居です。特にそこに決めていた訳ではなく、たまたま希望条件に近い物件がその場所にあったからですが、新居のすぐ近くに広がる森林公園(約2㎢。東京ドーム約43個分!)の豊かな緑、小鳥の囀りには毎日心が洗われる思いです。中世の時代、ここは王侯貴族達の狩猟のための場所だったようですが、現在はハイキング用ルート、ジョギング用ルートなど整備され、市民の憩いの場となっています。森林はドイツ人の心のふるさとと言われますが、私も天気の良い週末には2時間ほどかけて、森の中を散策したりジョギングしたりして、遠い祖先の記憶を呼び覚ましています。聞くところによると、日本クラブ初代事務局長もこの辺りにお住まいだったとか。引越しは大変ではあるけれど、新たな視点から多様な魅力あるデュッセルドルフを発見出来たのは、 引越しの効用というものでしょう。

編集委員 森 宏之