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Ich liebe Japanisch! ~日本語を学ぶドイツ人の方へインタビュー~

                      文化部ボランティア

ドイツは、イギリス、フランスに続いて欧州で3番目に日本語学習者が多い国です。2015年の統計によると、ドイツ国内181の教育機関で実に1万3256名もの方々が日本語を学んでいます。
デュッセルドルフ周辺にも、日本語を学ぶための様々な施設があります。デュッセルドルフ大学の日本学科をはじめ、市民大学(フォルクスホーホシューレ/VHS)にも、日本語や日本文化に関連したクラスが開設されています。

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(デュッセルドルフ市のVHS受講登録ページ。巻き寿司やお菓子、季節の料理、かわいい弁当など、日本の食文化に触れられる講座も。)

今回は、デュッセルドルフ市にお住まいで長年日本語を学んでおられるジェニファー・カニシウスさんに、日本語学習について、日本について、いろいろなことをざっくばらんに聞いてみました。

〜 ジェニファーさんへインタビュー 〜

− いつ頃から日本語を勉強していらっしゃいますか?
15年前からです。
初めて日本に行ったとき、街の中にあるたくさんの日本語のほとんどを読むことができませんでした。それを少しでも理解できるようになりたいと思い、日本語の勉強を始めました。最初は、日本語の中級レベルまで使いこなすことが目標でしたが、勉強すればするほど興味が湧いてきて、今に至ります。

− とても日本語がお上手ですね。日本語はどのように勉強されましたか?
デュッセルドルフのVHSにある日本語クラスへ通って勉強しました。加えて、更に上のレベルに至るために自習をしました。

− 日本語能力試験(外国人の方のための日本語能力検定)は受けられましたか?
はい。N1(1級)に合格しました。

− それはすごいですね!N1に合格するにはどれだけの知識が必要なのでしょうか?
文法はN5からN1までの範囲600項目ほど、漢字は常用漢字(およそ2000字)を覚えました。幅広い語彙と、その使い方の知識が必要です。

− 日本語能力試験の勉強で、大変だったことはありますか?
珍しい、難しい文法をたくさん覚えるのが大変でした。

− 外国の方にとっては、漢字が日本語学習の大きなハードルになると思うのですが、ジェニファーさんはどうですか?
漢字は大好きです!毎日、いくつかの漢字の音読みと訓読みを調べたり、書き取りをしたりしています。書道にも興味があって、機会があれば習いたいと思っています。

− 好きな漢字や、言葉はありますか?
好きな漢字は「謎」です。いろいろな問題や、謎を解くのが好きなので。好きな言葉は「一所懸命」です。おそらく初めて学んだ四字熟語だと思います。一所懸命頑張るのはいつでも大事なことです。

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日本語能力試験公式サイト www.jlpt.jp/では各級の模擬問題も公開されています。
(写真は2018年の試験告知)

− 本当に勉強熱心で感心しきりです。ところで、日本には何回行ったことがありますか?(しばし考えて)14回です。

− 14回も!!ではもう日本のほとんどは行きつくしてしまったのでは?
そんなことはないです(笑) 京都、大阪、東京はもちろん、いろいろな場所に行きました。去年の秋は島根と鳥取へ行きました。

− とってもシブいチョイスですね。どうして島根と鳥取を選んだんですか?
人が少なくてゆっくりできる、また他の外国人があまり居ないところが魅力的でした。レンタカーを借りて、出雲大社、松江、鳥取砂丘、大山に行きました。車線が逆なので、最初は運転に慣れませんでした(笑)

− とってもアクティブで、質問するたび驚かされっぱなしです!ジェニファーさんは、日本のどんなところに魅力を感じておられますか?
日本の文化の中には新しいものと旧いものが混在していて、それがとても魅力的です。もちろん日本食にも興味があります。焼き鳥が大好きです!日本酒、芋焼酎も好きですね。

− もはや日本ツウと言っても差し支えないですね!少し真面目な話になりますが、日本語に限らず外国語を学ぶうえで、大事なことはなんだと思いますか?
勉強をやめないことです。たとえ進歩が感じられなくても、少しずつでも続けることが大切です。実は一度、日本語の勉強をやめてしまいました。しばらくして再開しましたが、以前は理解できたことがわからなくなってしまっていて、とても悔しい思いをしました。でも、その悔しさを越えればまた進歩できると思い、学習を続けました。
やる気を持ち続けることは大変ですが、「なぜその言語を勉強しようと思ったのか」という気持ちを意識すれば、モチベーションが続くのではないか思います。

− 「初心忘るべからず」ということですね。日本語をさらに上達させるために、取り組みたいことはありますか?
今よりもっと綺麗な日本語を喋りたいです。旅行では2~3週間日本に滞在しますが、それだけでは会話量は不十分ですし、仕事では日本語を使いませんので、プライベートの時間でたくさんの方と日本語で会話をしたいです!

− ジェニファーさんのような方々のために、文化部として何か催しができればいいと考えています。もし何かイベントを企画した際は是非参加してください!
はい、もちろんです!日本人の方とは、毎年日本デーで交流するチャンスがありますが、日本デー以外の場所でもたくさん交流できたら嬉しいです。そうすればお互いにいろいろなことで協力できると思います。

終始ほとんどドイツ語を使わずに、日本語のみでいろいろな質問に答えていただけました。ジェニファーさんのように、日本に興味を持って日本語を学習されている方と、当地に在留している日本人の方との交流の場所を、文化部として今後作っていきたいと考えています。

(聞き手・構成/文化部ボランティア)