自由コラム

ドイツ連邦共和国の70年

今年、ドイツ連邦共和国は、建国70年を迎えます。この共和国は、1949年5月24日、憲法である基本法が発効する事で、誕生しました。建国の時、基本法制定の為の議会評議会の議長であったコンラート・アーデナウアーは、“ Wir wünschen und hoffen, dass bald der Tag kommen möge, an dem das ganze deutsche Volk unter dieser Fahne wieder vereinigt sein möge (この旗のもとで、全ドイツ国民が再び統一される日が間もなく来ることを、祈念します)“ と語りました。しかし建国当初、西ドイツは、米英仏戦勝国の占領下にありました。初代の首相に選出されたアーデナウアーは、外交的には、ドイツを西側の自由主義陣営に組み込み、また欧  
州統合に貢献する事で、ドイツの国際社会への復帰と、信頼回復に努めます。そして1955年5月にパリ条約が発効する事で、ドイツは国家主権を回復しました。さらに1963年1月のエリゼ条約で、独仏和解を実現します。経済的には、社会的市場経済を導入し、復興を可能にして、世界の経済大国になりました。長いドイツの歴史を振り返ると、このドイツ連邦共和国が、歴史上最善のドイツ人国家だと思います。国民は、平和に暮らし、人々の人権と自由が守られ、加えて経済的に繁栄しております。こうしたドイツ連邦共和国の建国70年に際し、共和国に心からの祝意を述べたいと思います。

編集委員長 稲留康夫