日本商工会議所だより

【日独の働き方の違い、独の労働事情セミナー】

6月7日(木)、在デュッセルドルフ日本国総領事館ご協力のもと、在ドイツ日本国大使館の清野晃平一等書記官を講師にお迎えし、「日独の働き方の違い、独の労働事情セミナー」を開催いたしました。

インタビュー・ヒアリングに基づいた具体的データを交えながら、「採用」「労働条件」「解雇」等テーマ毎に日本とドイツの働き方の特徴を比較し、またその背景にある法律と照らし合わせ、大変分かり易くご説明頂きました。

セミナー後半では、今年3月に発足した第4次メルケル新政権のCDU、SPD連立協定による労働政策への影響や、今後の見通しをご解説頂きました。その政策内では、「有期労働契約の制限」「パートタイムからフルタイムへの復帰権」「失業保険料の引き下げ」が特に注目されているとのことでした。いずれも参加者の皆様にとって、日々取り組んでいる問題や身近なテーマであるため、真剣に聞き入る姿が見られました。

講演後の質疑応答では、ドイツ滞在期間の長い参加者の方からこの分野についてのご意見が開陳され、また、今日本でも注目されているテーマ「労働生産性」について話題となる等、非常に活発な意見交換の場となりました。

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日独の働き方の違い、独の労働事情セミナーの様子  © JIHK

 

【メルセデスベンツ・スプリンター製造
デュッセルドルフ工場見学バスツアー】

多くのリクエストにお応えし、昨年に引き続きメルセデスベンツのスプリンター製造工場を6月20日(水)総勢25名で訪問致しました。市中心部にほど近い同工場では、運搬用のワンボックスカー「スプリンター」を1日に約740台製造しています。
溶接工場ではロボット550台に対し1シフト350人の体制で作業が行われており、オートメーション化が進む一方、機械を導入すると更なる場所が必要となるため、小さな部品取り付け等は手作業で行われていました。製造プランに合わせた部品納入等、ジャストインタイム生産システムも狭い敷地内での製造を可能にしています。その他、工場を多層階にする等、限られた敷地を有効に利用する工夫が随所に見られました。
また、今年は約10年ぶりのモデルチェンジもあり、現在は新旧両モデルが平行して同一ラインで製造されている様子も大変興味深く見学しました。
組立工程を一通り見学後、ミィーティングルームでの質疑応答の時間が設けられ、いくつか質問が出されましたが、スプリンターの電気自動車への移行についての質問には、2019年より製造を開始し、現在150人の職業訓練生も新体制に合わせた教育を受けているということでした。
工場見学の後はちょうど昼食の時間となり、デュッセルドルフ市内カールスプラッツ市場の屋台でのネットワーキングとなりました。
日独の働き方の違い、独の労働事情セミナーの様子  © JIHK

次回も皆様のご期待に沿えるような工場見学を企画したいと思っております。ご参加をお待ちしております。

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メルセデスベンツ工場見学ご参加の皆様    © JIHK