自由コラム

とんかつ

サクサクの衣に包まれて、お肉が厚くても御箸でスッと切れてしまう日本の「とんかつ」。ドイツの「トンカツ」は健康的なのかもしれないけれどパスパスで微妙。ぺちゃんこにしたお肉をガリガリの衣で揚げてナイフでゴリゴリ切って食べるWiener Schnitzelはとんかつとは似て非なるもの。
「とんかつ」は一時帰国した時の「食べに行く物リスト」に入っていましたが、ついにデュッセルドルフにもやって来ました。早速いただきましたが本当に「とんかつ」
です。驚きました、御箸で切れます。この豚さんはどうやらベルギーから来るようですが、そんなに近くにいたとは知りませんでした。お値段も大トロのお鮨や黒毛和牛のように恐ろしく高いわけではありませんから持続可能なご馳走です。5月には長い間お世話になった「寿」が閉まってがっくり、以来食事も引き篭もっていましたが、「とんかつ」がやってきたお陰でなんだかやる気が出てきました。

編集委員 小関 達朗