ご 挨 拶

デュッセルドルフ日本商工会議所会頭
奥村 彰規

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ご安全に。本年3月からデュッセルドルフ日本商工会議所の会頭職を務めております奥村でございます。改めて簡単に自己紹介させていただきますと、1991年に旧住友金属工業(現新日鐵住金)に入社し、和歌山製鉄所から東京本社へ異動し本社で20余年勤務し、2017年5月からデュッセルドルフの欧州事務所に勤務いたしております。当地勤務は初めてで、家族と一緒に赴任していますが、生活・教育環境の素晴らしさに感服しているところです。これも諸先輩方の長年のご努力や、州・市政府ならびに地元の皆様のご協力・友情のお蔭と心から感謝いたしております。

冒頭に「ご安全に」と奇妙な挨拶をさせて頂きましたが、製造業とりわけ鉄鋼業では一般的な挨拶で「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「さようなら」から「よう!」まで全てのシチュエーションで利用可能です。ドイツでは顔見知りでなくても挨拶をしますが、同様に製鉄所では見知らぬ人同士であってもお互いに「ご安全に」と声を掛け合います。この言葉は1951年に旧住友金属の社員がドイツの炭鉱に出張で来た際に、鉱山では皆が「Glück auf」と挨拶するのを知り安全啓蒙活動として帰国後に広めた事が起源となっています。訪問先がどこの炭鉱であったかの記録はないのですが、個人的にはこのNRW州であったに違い無いと勝手に推測しております。

さてこの様な縁を感じる当地の商工会議所では、会員企業に対するドイツの法律・税制やビジネス情報、会員企業交流の場の提供、ドイツ産業界とのネットワーク強化、対外的なロビー活動等を行っています。商工会議所の活動は会社関係以外の方にとってはあまり馴染みがないかもしれませんが、日本国総領事館・日本クラブ・日本人学校・JETRO、州・市政府と連携をとりつつ、当地における日本人社会の発展ならびに日独経済交流・日独親善にこれまで大いに貢献して参りました。

現在、当商工会議所は、会員企業数が約540社と、欧州最大の規模を誇ります。お陰様で、健全な財政基盤と優秀なスタッフおよび講師陣に恵まれ、会員企業に対するサービスを今後さらに充実させていくことが出来ると考えております。また、各種セミナーの内容やドイツ企業工場見学会、新年賀詞交歓会のような会員交流の場も皆様のご要望をお聞きしながら、更に充実させていきたいと考えております。また、日EUのEPAの署名も完了し、議会承認を経て発効を待つ段階まで進んでいます。こうした日独間の関係強化を通じて、我々のビジネスチャンスも広がっていくものと期待しています。

商工会議所のスタッフとともに、日本クラブと緊密な連携をとりながら、日本人社会の発展ならびに日独経済交流・日独親善に貢献していきたいと考えておりますので、皆様の温かいご指導・ご支援を賜りますよう何卒、宜しくお願い申し上げます。ご安全に!