自由コラム

振り返れば・・・

当地に住み始めて3年半。最初から「4年間以上の駐在」という教えがあれば、少しはドイツ語習得もできていたかも…。ただ、日常生活の中で様々な日独の違いは理解してきました。タクシー乗車時の助手席着席、日曜の店舗閉店、トラブル時の冷静さ、団体主義と個人主義、労働生産性、サービス残業、有休消化、仕事の引き継ぎ方法…。しかし突き詰めて考えていくと、日独の違いに優劣などなく、単に「個々人の幸せ」に対する焦点の違い、価値観の違いか、と。いや待てよ、これは日独の相違に限ったことではなく、そもそも国(境)を基準に考えるのはナンセンスで、人種、文化、宗教、生活環境などの違いからもくる。つまり日本にいた頃から、自分の身近にいる「異」価値観を持つ人を理解できていたのだろうか?「グローバルな時代」なんて構えるより、自分の周りにも理解すべき真理、解決すべき課題があったりするのだ…。なんて考えながら、激動する欧州で再度スタート地点に戻った思いで、4回目の年の瀬をデュッセルドルフで迎えます。

編集委員 小寺 直介