日本商工会議所だより

ミーレ・ギュータスロー工場見学バスツアーご報告

前回ご報告いたしました7月のデュッセルドルフ・メルセデスベンツ工場見学に続き、今年2回目は、9月20日(水)にデュッセルドルフより北東方面に約160kmのところに位置しますギュータスロー市、ミーレ本社工場を参加者総勢32名で訪問致しました。

ミーレ(Miele)というと、食洗機、洗濯機、掃除機等の家電ブランドとしておなじみですが、ドイツでは故障の少ない、また購入後もメンテナンスサービスの行き届いた優良メーカーとしてのイメージが強くあります。また製品は高性能かつデザイン性にも優れており、そのような製品を生み出すミーレ社に期待を持って訪れました。


まずミーレ博物館を見学し、ミーレ社の歴史について説明を受けました。社の歴史は古く、1899年技師カール・ミーレと実業家ラインハルト・ツィンカンが共同でクリーム分離機製造から始めたそうです。以後両家から一人ずつ常に2人の社長が就き現在に至っているということでした。ガイドを担当してくださったミーレ社のフートさんは、祖父・父ともミーレ社員でありご本人も30年以上にわたって勤務され、また社のことにとても詳しく、その分かりやすい説明には愛社精神が強く感じられました。歴代の洗濯機、食洗機等が一同に展示される中、創業時のクリーム分離製造機を作動させてくださり、90年以上経た今でもスムーズに動くことに大変驚かされました。また、自転車や60年代には生産最盛期であったモーターバイクも展示されていました。また、ミーレは1912年から2年間のみ自動車製造も手がけたそうです。製造された143台のうち唯一現存する一台も見られました。

ギュータスローは洗濯機製造の拠点で、1日に5000台が製造されているとのこと。博物館を後にし、広い敷地内をバスで向かったのは前工程・プレスの工場。中に足を踏み入れると大きな音が鳴り響き、ヘッドセットをとおしての説明が不可欠です。しばらく歩みを進めると、金属板が丸められてシリンダー状にされ、特別な液体層に浸された後持ち上げられた筒の表面に凸凹が加工されるという洗濯槽ドラム製造工程が見られました。オートメーション化が進み作業している人が少ないという印象を受けましたが、品質検査・管理は人が手作業で行っていました。

続いて見学したのは洗濯機の最終工程。組み立てラインでは女性の従業員の姿が多くみられ、外装ボディと重量のあるドラムや制御装置を組み合わせる作業は、ロボット機械を使って行われていました。洗濯機ボディに各製品情報が保存されたQRコードが貼付され、国外向けや様々な仕様のものが同時に同一ラインで製造することが可能とのことでした。

最後に訪れたショールームでは、現在販売されている商品が一同に集まっていました。また、9月初めに公開されたばかりの未来型電子レンジ・オーブン「Dialoggarer」は、肉の表面は凍ったまま中の加熱が可能、素材の風味を損なうことなく短時間で大きなものに火を通すこともできるという最新機能をもち、来年4月の発売ということですが、お値段は8000ユーロとのことです。

工場見学の後は、ギュータスロー市旧市街のレストランでネットワーキングを兼ねた食事会を行いました。ビールや冷たいお飲み物でのどを潤し、おいしい食事を楽しみながら、参加者の皆様のお話も弾んだのではないでしょうか。

来年もまた魅力的な工場見学を企画したいと思っておりますので、是非お楽しみに。

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ミーレ社にて               © JIHK