日本商工会議所だより

ブレーメン・エアバス社機翼工場見学バスツアーご報告

ドイツ企業の工場見学と会員企業間での交流を目的として、ご好評をいただいておりますバスツアーは2013年からはじまり、この秋五回目の開催となりました。2016年の春ティッセン・クルップ社デュイスブルク鉄鋼工場見学に続き、今回はエアバス社機翼工場を訪問いたしました。

9月16日(金)、会員企業の皆様と事務局総勢35名で、ドイツ北部ブレーメン市にありますエアバス社機翼工場に向かいました。ブレーメン空港に隣接している同工場は、今から90年以上の歴史をさかのぼること1923年にBremer Flugzeugbau AG(翌年Focke-Wulf-Flugzeugbau AGと名称変更)として設立され、1961年に他の2社と合併を経て、そのまま現在エアバス社工場として使われています。こちらでは、様々な飛行機のフラップ(着陸用下げ翼)を製造・検査・開発を主に行っており、ハンブルクに次いでドイツ第2位の規模を誇る主翼組み立て専門のエアバス社工場となっています。

工場到着後、工場で製造に携わった歴代数々の飛行機模型が展示されているホールで、まずは工場全体の歴史について分かりやすい説明を受けました。レクチャー後はいよいよ工場内への見学です。二つのグループに分かれ、ホールからホールへと徒歩で向かい、その途中、中庭の広場には戦闘機の実物が駐機されているのも見えました。
工場内に入るとその空間の広さに圧倒されました。ちょうど巨大ロボットがフラップに鋲を打ち付けているところでした。傍らには工場職員がその作業をチェック・コントロールしています。手の届きそうな距離で、機械音をバックに、その様子を拝見。次のホールでは、組み立て済みのフラップを機翼へ繋げる作業が行われていました。全長30メートルもあるので、工場ホールの端から端までを占め、その大きさに驚かされました。完成した機翼は厳しいチェックの後、最終組み立てが行われるフランス・トゥールーズ工場へ特殊輸送機「ベルーガ」で運ばれます。巨大な機首部分が開くと、そこに格納されます。機翼2本の搬出入は90分以内に行われるそうです。残念ながらツアー当日、ベルーガは外国に「お出かけ」とのことでした。
見学の終わりには、工場の庭のようなブレーメン空港を眺め、フェンスを隔ててすぐのところで飛行機が離着陸していました。エアバス社と他社のエンジン音の違いを教えていただけたのも、大変興味深かったです。

工場見学後は、ブレーメン市旧市街に移動し、Schüttingerドイツ伝統レストランへ向かいました。店内では銅色に輝く巨大なビール醸造樽が目立っていました。自家醸造ビールは、2時間の徒歩見学の後ということで、おいしかったことでしょう。また食事を楽しみながら、業種を超えた参加者間のネットワーキングが行われました。食事の後は出発までの短い時間でしたが、旧市街中心部まで足を運び、ブレーメンの象徴である「ブレーメンの音楽隊」及びブレーメンの自由と独立の象徴である「ローラント像」を見ることが出来ました。

今後も会員企業の皆様と様々な現地工場を訪問する企画を立てていきたいと思っております。

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